スラムダンクから学ぶ〜支えるプレイヤー〜
指導する上で何を大事にするか。
教員になってから毎日考えています。
最近ふと思い立ったかのようにある漫画をよみました。
バスケット漫画の歴史に残る
「スラムダンク」(21巻をよみました)
みなさんの好きな人物は誰ですか?
主人公であり自称天才の桜木花道?
イケメンで、我の強い天才流川楓?
熱血ゴリラ赤木剛憲?
みんな大好き3Pシューター三井寿?
それとも流川のライバル仙道?
ぼくはこの人です
メガネ君こと小暮副キャプデン(湘北高校3年)
ちなみに昔は流川が好きでした。ユニフォームもリバーシブルも全部11番にするくらい。単純にカッコ良かったから。
メガネくんについて簡単に説明。
湘北高校副キャプテン。
ゴリことキャプテン赤木が絶対的信頼を置く男。
問題児であり主人公の桜木が心から慕う先輩。
桜木含めて問題児軍団(流川、宮城、三井)加入後は試合への出場時間数は極めて少ないプレイヤー。
メガネくんといえばスラムダンク21巻陵南戦の残り58秒のあの場面。
ライバル陵南高校から20点近くのリード。しかしラスト2分。1点まで詰められてどちらが勝つかわからない。肝心な場面で流川のミスした直後。
桜木のカバーと、メガネ君の3P。これが決まり4点差。試合の決定打となった一撃。
実はこのプレーが起こる30秒前。「メガネ君はゆるくしてもいいから、エース流川を厳しくしろ」相手監督から指示がありました。
侮ってしまったんです。3年間支えてきた選手を。
スポーツやっていると、目立つのは三井のような3Pシューター、桜木のような爆発力のある選手、ゴリのように強靭なダンクやパワープレーをするセンター、流川のように魅了する天才的な選手。
結果なんぼの世界、派手は目立つ、これは現実。
陽の目みるのはこの人達が多いと思います。
けど、これらの活躍ができる選手がいるのは、メガネ君のようなチームを支える選手がいるからではないでしょうか。
メガネ君が活躍したのは40分のうちのこの6秒程度。けどこの6秒がチームに奇跡をもたらしたのは間違いない。
冒頭の画像にもあるけど
チームを支え勇気付ける人間
実はこの存在がでかい。
自分が置かれた立場で力を尽くせる選手って、いるようで案外いないし、本当に大事なところでとんでもない力を発揮してくれると教員になって実感しています。
こういう取り組みをしてくれた選手が活躍してくれると、チームがお祭り騒ぎ。手がつけられない。力以上の流れと勢いと勇気をもたらしてくれるんです。
こういう選手が活躍してくれると、指導者としては本当に泣きそうになります。人目はばからず試合中ガッツポーズですよ本当に(笑)
私が前任校転勤するときに選手に言った言葉を紹介します。(伝えた言葉は全部太字のところです。)当時部員が25人いました。
バスケットは試合に出れるのは5人。
試合に絡めてもだいたい10人。
試合に出れない陽の目を見れない選手が多いのが現実。
その中で
「自分が置かれた場所で最善を尽くせる人間になれるのを願っている。」
試合に出てる人にはできるけど試合に出れない人にできないこともたくさんある。
けど、試合に出れていない人にできて、試合に出ている人に出れないこともたくさんある。
人には必ず、その組織で自分にしかできないことがある。それに気づいて行動できるか、気づくことに至らなかっただけの違いだと思う。
自分が置かれた場所でできることを探し続けたら必ずチームを支える存在になれる。それがコートの中でも外でもいい。そういう存在になってくれ。そういう人間が多いチームは最後絶対に力を発揮するから。そしてそれは君らが社会に出ても役に立つから。
27歳の若僧が何言ってるんだって感じですよね(笑)
けどこれが本音です。
メガネ君のような人間をつくること。
メガネ君のような人間を見逃さないこと。
メガネ君のような人ができる環境を作ること。
主役だけでなく、支える存在、全ての人に成長する場を与えられるように勉強をしていこうと改めて思いました。
ありがとうメガネ君。
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