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何故これがバズらない、無敵の歌ネタ アイロンヘッド

ネタ番組ではちょこちょこ見るようになりましたけど、いまだに何故バズらないのか不思議なのが、今回紹介するアイロンヘッドなんですよ。





2007年結成のコンビでしてね、結成年でいうと2021年M-1優勝して、年始の有吉の壁でトチッたマジカルラブリーと同期の芸人でございます。

楽器とけん玉が得意な辻井君と、卓球とピンポンダッシュが得意なナポリさんの二人組でしてね、今は大宮ラクーンを中心に活動してはります。

お笑いをあまり見ない人からしたら、ザコシの「はぁ?」レベルの情報でしょうけど、大宮ラクーンって今結構熱い劇場なんですよ。

大宮ラクーンって、独特の空気感を持った劇場って言われてましてね、それこそマジカルラブリーも大宮ラクーンを中心にした芸人ですし、ほかにも古典漫才のすゑひろがりずとかもそうです。色が濃くて、独自の面白いことをしてるコンビが多い劇場なんすよね。

そんでアイロンヘッドですけど、とにかくずーっと新しくて面白いネタを作り続けてるコンビなんすよ。

俺が覚えてる中で一番初めに「来たんじゃね!?」と思ったんは、旗揚げのネタを始めた時ですわ。



この前から、ちゅちゅちゅとかネタは間違いなかったんですけど、ネタ番組以外であんまり見ることはなかったんすよ。ただこの旗揚げは、なんていうんすかバズる感じが合ってさ、一気にこれで上がってくる感が半端ないネタやったんすよ。

ネタのクオリティはもちろんですけど、ナポリさんの空気感と辻井君の曲がガチッとはまって、これはキタって感じが半端ないネタやったんすよ。

んでこのコンビのすげぇのが、そこからも作るネタ作るネタクオリティがバカ高いんすわ。



このジャングルなんて、もはや名曲っすもんね。
初めてネタパレで見て以降、50回はみましたよ。

求人広告のオリジナルソングに乗せて、謎の高収入バイトを紹介してネタが進んでいくんすけど、ボケはキャッチ―でおもろいしツッコミはワードと間が最高やし、ホンマにすげぇネタなんすよ。



あと音姫ね。

歌と楽器のうまさって、使い方によってこんなに面白くなるんやと感動するレベルのクオリティですよ。

これ見せられたら、笑う以外の感情は残されてないですもん。

音楽としても良い、お笑いとしても良い、片方だけ好きな人でも刺さるくらい、めっちゃええネタなんすよね。


んでまたすごいのが、彼ら歌なしで漫才をさせても、これまためちゃめちゃ面白いんですよ。



このネタなんかえげつないっすよ。

コント漫才で後輩と先輩の設定でさ、後輩が夜勤明けでやってくるんすよ。

要所要所で疲れてる表情する後輩に向かって、言ってしまえば「お前疲れてるやろ!」一本で漫才を進めるんですよ。

勿論展開もあるし軽く外したりツッコミで変化はあるんですけど、メインは「お前疲れてるやろ!」で進むわけです。

ここまでわかってても、笑ってまうんすよ。
もう「お前疲れてるやろ!」が途中から欲しくなってきますからね。
キャッチ―を作る才能が半端ないんでしょうね、頭に残って仕方ない最高のワードを持ってくるんですよ。


皆さん、お笑いを曲を聴く感覚で見たりすることってありますかね。

Youtubeでも、作業用とか音声だけ挙げられてるのを見ると、一応市民権はあるお笑いの見方なのかなと思ったりもしています。

でも、本当の意味で曲としてお笑いを見ることは、なかなかないんじゃないでしょうか。

感動的な歌詞を聞くためにあの曲を聴くのと同じように、笑う為にあの曲を聴く感覚で、アイロンヘッドの歌ネタを見てみてはいかがでしょうか。


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