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新しいビジネスを始めるために①基本の需要を理解しよう

新しいビジネスを発見・開拓するために知っておくべき事とは何でしょうか。
先駆者の言葉や教えは、とても勉強になるのですが、基礎となる知識がなければ理解するのが難しい。
アイデアを生み出したいのであれば、むしろ基本的・根本的な部分の理解を重視すべきです。

この記事では、ビジネスの要点を3つに分けて、ざっくり簡単に解説します。
先に3つの要点を含むビジネスの全体を把握したい人は【こちらの記事】を読んで頂けたらなと思います。

1.「需要」とは何か

ビジネス・経済を語る時には、欠かす事のできない基本的な言葉の1つが「需要」です。
実際の会話では、マーケット(市場。サービスを求める人数)の大きさを示す数値として考えられる事が一般的です。

『需要があるのか、ないのか』
『需要が多いのか、少ないのか』

という風に語られる事が多いため、数値に関わる言葉なのだと考えてしまいがちですが、根本的には「欲しいと思う感情」の事を示しています。

ビジネスを始める時や改善したい時には、需要を無視する事はできません。
上の『』内の言葉を入れ替えてみると、その理由が良く分かります。

『欲しいと思う感情があるのか、ないのか』
『欲しいと思う感情(を持つ人)が多いのか、少ないのか』

需要を無視すると、サービスや商品を提供しようとした時、売れるのか売れないのかが全く予想できなくなります。
売れる売れないの予想ができないのではギャンブルと変わりませんから、上手いビジネスとは呼べません。

ビジネスは「欲しいと思う感情」の理解がなければ、絶対に成り立たないのです。

2.需要を発見する方法は2つだけ

商品にしろ、サービスにしろ「欲しい」という欲求がなければ、ビジネスは成立しません。
誰かの「欲しい」に寄り添う事だけが、新しい需要を発見する方法です。
ではどうやって「欲しい」に寄り添えば良いのでしょうか。

2.1.既に存在するが、今まで気づかれていなかった需要を「見つける」
世の中に、たくさんのビジネスが存在する通り、誰かの「欲しい」は非常に多様です。
多様ですが「楽をしたい」「面倒くさいのは嫌」と言う所から「欲しい」が生まれると言う事は、全て共通しています。

例えば「何かの記念日に豪勢な食事を楽しみたい」と思った人が居たとします。
その人は普段は訪れる事はない、高級なフランス料理店に行きました。
高級なフランス料理店に行くと決めた理由は

「自分では豪勢な料理を作る事が出来ない」
「折角の記念日に、大変な思いをしたくない」
「フランス料理の修行をするのは時間がかかって大変」
「でも特別な日には特別な料理が食べたい」

できない・やりたくない。もしこうだったら嬉しい。という感情は、そのまま需要になります。

需要を見つけるには、人間が基本的に「苦労を回避する傾向がある」と言う点を押さえて置けば問題ありません。

2.2.現在存在していない需要を「生み出す」
インターネットは世界的に普及し、今やなくてはならない物ですが、100年前には存在しませんでした。
家庭にあるテレビも、150年前には概念すら存在していません。
自動車も300年前にはありませんでした。
これらは誰かが「こんな物があれば便利に違いない」と考え付いて生み出したのです。

今はまだ、一般に価値が認められていなくても、発明したアイデアに革新的な力があるのなら、全く新しい需要を生み出せる可能性があります。

発明と普及によって需要を生み出した著名な人物と言えば、当時は全く一般的でなかったパソコンを「家庭に1台」と決心してビジネスを展開した、スティーブ・ジョブズ氏が代表的ではないでしょうか。

ただ、発明から始めるビジネスは、普及活動があって初めて生まれる「需要」であるため、初めて行うビジネスとしてはお勧めできません。
大きな利益を見込める可能性がありますが、ビジネスにおけるリスク管理ができる状態になってからチャレンジした方が安全です。

3.需要の根本は永久不変

需要は時代によって変化しますが、根本の部分は人類史が始まってからずっと不変のものです。
なぜなら、生物には生存本能があり、欲求は生存本能から生じるものだからです。
人間には知性があり、ある程度欲求をコントロールする事ができるとしても、欲求自体が無くなる事はありません。

「やりたい」
「やりたくない」

新たな発見があるたび需要は多様化、細分化していきますが、人間の根本的な欲求を素直に見つめれば、需要を発見するのは難しい事ではないのです。

まとめ

「欲しいと思う感情」を主体に据えてみると、全てのビジネスは「代行業」であると言えます。
人間一人一人にできる事と、できない事があって、やりたい事と、やりたくない事があります。

自分の「できる・やりたい」と、誰かの「できない・やりたくない」をマッチングし、報酬を得る。

これこそがビジネスの本質であり、根本的な部分です。
だからこそ、新しくビジネスを始めようと考えた時は「需要」を理解しておかなければなりません。

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