新しいビジネスを始めるために②基本の供給を理解しよう
供給とは「需要に応えること」だと言えます。
ビジネスを考える上で、求める人がいて、提供する人がいる。と言う関係性を分けて考える事は出来ません。
需要を理解すれば、対義語的に自然と理解できるのが供給という物ですが、供給について深く考える必要はない。と言う事にもなりません。
自分のビジネスを考える上で、意外と重要な供給の本質について解説します。
まずは需要について簡単に知りたい方は【こちらの記事】を読んで頂けたらなと思います。
1.「供給」を主体に考える
需要に応えることが供給。と説明したばかりですが「供給すること」を主体にビジネスをする事は不可能ではありません。
と言うよりも、ほとんどの人が「供給すること」を主体にして、ビジネスをしています。
ビジネス。
と聞くと、何となく起業した人だとか、社長業を行っている人の事をイメージしてしまいがちですが、その感じ方は少しだけ卑屈過ぎる受け取り方です。
労働力を提供し、会社に勤めて給与を得ている人は、自分で気が付いていないだけで、ビジネスをしています。
需要、供給、報酬という3つの要素が揃えばビジネスなのです。
ビジネスの基本的な部分を解説した【こちらの記事】でも触れた通り、ビジネスは身近で、誰でも行っている事で、特別な人だけが行えるものではありません。
2.今の仕事を選んだ理由はなんですか?
唐突ですが、少しだけ思い出してみてください。
きっと、その仕事が「できる」「やりたい」「やってみたい」という気持ちを抱いて、選んだのではないでしょうか。
その感情こそ、自分自身が提供できる「供給」の根本です。
私のように、物語が好きで本の虫になって、ライターを始めた人もいるでしょうし、パソコンが好きでエンジニアになった人もいるでしょう。
動物が好きだから動物関係の仕事に就いた人、機械が好きで製造業を選んだ人、特に特技はないけれど自分にも出来そうだと思って仕事を選んだ人もいるでしょう。
自分の「できる・やりたい」は必ずビジネスになります。
たくさんの利益を得られるに越したことはないのですが、本質的に報酬の多い少ないは、ビジネスを成立させる上で、ほとんど関係がない事なのです。
3.新しいビジネスを考えるときは「自分が何を求めている」のか明確にする
新しくビジネスを始めようと考える以上は、現実的な収益性を考える事も当然必要です。
ですが「どうしてビジネスを始めようと思ったか」は、人それぞれ違うはずです。
より多くの収益が望めるから新しいビジネスを始める。
もっと面白いと思える仕事がしたい。
もっと多くの人たちの役に立ちたい。
供給の根本は「できる・やりたい」という気持ちだとお伝えしました。
これはある意味、自分自身から生まれた需要でもあるのです。
そして実際に行うことこそが「供給」でもあります。
自分が求めて、自分が供給を行うので報酬こそ生まれませんが、自分の「需要」を「供給」で満たすと言う経験は、必ず自分のビジネスにとって、良い働きをする事でしょう。
まとめ
供給は需要があって初めて成立します。
そのため「どうやって供給するか」という実際的な方法に注目してしまいがちですが、本当に大切なのは「どうして供給したいか」という点です。
収益でしょうか、やり甲斐でしょうか、面白さでしょうか。
自身がどうして供給したいのかを知れば、ビジネスの方向性がブレる事は無くなります。
「ビジネスをどのように動かしていくか」
という問題は、自分自身の「供給の本質」を知れば、自然と理解できる事なのです。