VoiSona 機流音・AiSuu レビュー
こんにちは!いぬいぬです!
この記事は「CeVIO Advent Calendar 2022」の参加記事です!
ついに発売!
したけどだいぶ経っちゃった!
↑この記事の続きです!
それぞれの特徴
声色
同じタイミングでリリースされた2人ですけど、男声・女声という違い以外に、ボイスの声色の加工演出の方向性も違ってて面白いですね~。
機流音くんは本人再現、可不ちゃんアンケートでいうところのTypeAですね。
AiSuuちゃんは逆に本人とは変えてる感じで加工が入ってます。可不ちゃんアンケートでいうところのTypeB(ややTypeCより?)ですね。DTM Stationさんの放送の質問のやりとりの感じだと、すこーしAutoTune的な加工が入ってるっぽい雰囲気ですね。
デフォルトのTMG
CeVIO・VoiSonaの調声でいちばん大事なTMGについてみていきます!
機流音くん・AiSuuちゃんともに、キー指定の違いでタイミングが変わることはありません!
機流音くんはやや気持ち遅れるくらいでだいたい拍通りに歌います
ただし、や行・ら行・わ行は母音が遅れます(ためて歌います)
AiSuuちゃんはだいたい拍通りかなと思います
ただし、や行・わ行はやや母音が遅れます(ためて歌います)
まれにら行(例:ドレミ…の「レ」)の母音が遅れることがあるようです(音程?前後の歌詞?)
フレーズ冒頭の母音はふたりともやや前のめりに発音します
機流音くんの方がやや前のめり度合いが大きいです
(暑苦しい…)
フレーズ終わりの音
機流音くんは、ノートの長さよりも長く続けて発音するクセがあります。
(暑苦しい…)
AiSuuちゃんは逆に、ノートの長さよりも少しだけ短く発音するクセがあります
CeVIO AIのPOPYちゃんと同程度で珍しいです
※検証に使ったファイルはここにあります。
クセ
機流音くんは休符に入っても息を吐き続けるクセがあります。
これが機流音くんの暑苦しさ・パワフルさの特徴ですね。
なのでVOLによるブレス制御がめちゃくちゃ大事なボイス音源です。
また上で書いたとおり、フレーズの最後の音は、ノートの長さよりも長く続けて発音するクセがあります。歌い出しも前のめり気味に発音するクセがあります。
この特徴を合わせると、他のボイスよりもずっと長い間息を出してる、っていう傾向が見えてきます。どうりで暑苦しいわけだ。
AiSuuちゃんは「可愛い歌い方」のクセが少しあります。
#kznちゃんやPOPYちゃんと似た特徴として
フレーズ終わりのピッチを少し跳ね上げる
歌詞の特殊記号指定なし
#kznちゃん・POPYちゃんに比べると控えめ
フレーズ終わりをノートよりも短めに発音する
POPYちゃんと同じくらい
(#kznちゃんはそこまで短くはない)
みたいなところが似ています。
デモ曲とかだと鬼龍院さんも指摘してましたが、
「て~↑」みたいなフレーズ終わりの跳ね上げが目立つクセとして見えることがちょくちょくあります。
全体的には歌い方のクセは少なめです。VoiSonaだとたぶん初心者には一番あつかいやすいんじゃないかな?
(CeVIO AIを含めてもかなり扱いやすいボイスです)
推奨テンポが190もあるとか、フォルマント加工のされ方も含めて、ボカロ曲を歌わせるとすごく合います!
(歌い方以外は可不ちゃんに似てるとも言えますね)
強さ指定
機流音くんは歌い終わりに「ファァ!」と息を吐くクセがあって、PITやVOLの線に見えてます(CeVIO AIの可不ちゃんにも似た特徴がありましたね)。そして強弱指定でこれが強く出るみたいですね。ffff→ppppのパターンでようやく気にならなくなるくらいな感じです。
あとは歌い出しのブレスの短さが変わります(f方向→みじかい、p方向→長い)。
AiSuuちゃんはドレミのときに「レ」の入りのピッチ線が、ちょこっと下がってうねうねするんですが、これがf方向になる(強く歌う)と目立たなくなり、ぎゃくにp方向(弱く歌う)と目立つようになります。耳で聞くとpp ppなんかは「レ」をタメて歌っているように聞こえます。
TMGが変わっているわけじゃなくてピッチが下から入る様になる傾向が強まるのでタメてるように聞こえるみたいですね。なのでp方向にしていすると、優しい歌い方になるだけじゃなくて少しためるような歌い方になります。
ビブラート
機流音くんはフレーズ終わりのノートに自動でかかることが多いです。
AiSuuちゃんは最近出たCeVIO AIのボイスと同じでほとんど自動ではビブラートかかりません。ビブラート効かせた歌のときはしっかり手動で掛ける必要があります。
歌詞の特殊記号
ここで詳しく書いてます!まだ途中ですけど!
機流音くんだけの歌い方指定があるので面白いですね。
(まだ検証できてないのもあるのでも少し待ってね)
軽く歌わせる
AiSuuちゃん
ベタ打ち(※)で「カノン」をカバーしてみました!
MIXは流用してるのでガッツリ入ってますけど、VoiSona上での声の調声はほとんど入ってません。
こういう曲、本当に合いますね!
※MIDIまんまの意味じゃなくて、VoiSona向けの楽譜に加工したうえの「ベタ打ち」ですので注意。
機流音くんは…一曲ゼロから歌わせる予定なのでもう少し待ってね!
喋らせる
自作ツールの「NodoAme」でしゃべらせてみたのがこちら!
AiSuuちゃんは滑舌いいなあ…
CeVIO AIの可不ちゃんに似た傾向です。
機流音くんはしゃべらせるのは難しいです。
そもそも演技指導してくれる男声トークボイスが少ない問題があるのと、クセ強めなので歌ってるように聞こえます。
一応コツだと、素のトークの音の高さは高めがいい(低いとうまくいきません)感じです。
演技指導に向いてるのは、VOICEVOXの玄野武宏くんとかですかね~。内蔵トークボイスの男声ボイスで音を高めにするのでもいいかもです。
まとめ
機流音くんはパワフルで暑苦しい
ノートの前も後ろもずっと発音してるクセがある
AiSuuちゃんはクセ少なめで初心者向け
加工強めだから自然な歌には向かない
機流音くんは独自の特殊歌詞記号がいっぱいある
AiSuuちゃんはしゃべらせやすい
機流音くんしゃべらせるのは難しい
明日は「CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ:歌い方を変える特殊記号」です。
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