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CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ:⑦強弱指定を駆使せよ!

※この記事は「いぬいぬ流CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ」の 13個目の記事です!

楽譜入力のコツ⑦:強弱指定を駆使せよ!

強弱指定(Dynamics)最近のメインの使い方は、曲の全体的な指定だけでなく、ノート単位ぐらいの細かい指定で歌い方を制御していく方法です。

ノート毎くらいの細かい単位で指定する(例:天城越え

これまで書いてきた楽譜データのコツは、本番の調整作業に入るまえの「準備運動」でした。以前の記事で、楽譜全体の強弱記号指定について書きましたが、これもまだ準備運動です。

この記事で説明する、こまかな強弱指定は「本番」、つまり、調声作業のひとつ、と言ってもいいくらい応用が効きます。

むしろ逆に、強弱指定をやらずにいきなりフリーハンドでPIT/VOLとかの線を描くのはオススメしません

おさらい:強弱記号指定ってなんだっけ?

強弱記号指定(Dynamics)はPITやVOLなどの歌い方、自動生成される線の形自体が変わります。
※影響するのはPIT/VOL/VIA/VIF/HUS(VoiSonaのみ)

星界ちゃんの場合:強弱指定別のPITとVOLの違い

前後のノートの並びとか(休符があっても変わります)、音階とか、歌詞とかの歌い方を変える指定が全部影響します。

歌い終わりのノートは星界ちゃんの場合、影響が大きいです!

組み合わせだけでPIT/VOLの線は変えられるので、
ボイスのクセを活かしながら部分ごとに歌い方を自然に変えてゆくことができます。
もし、ボイスにあった歌い方をさせるなら、PITやVOLはホンのちょこっと変えるだけで済みます。

全部PITやVOLの線を手書きすれば、まあ大抵のことはできるんですけど、歌詞を変えたりとかちょっと変えるだけでやり直しになったりします。こまかな強弱記号指定である程度細かく歌い方を制御しておけば、変更にも強いです。
強弱記号指定が調声のメインパラメータ、というのはこの辺の手間の関係もあります。ノートやPITだけで調声しようとするのは逆に変更に弱くてやり直しだらけ…賽の河原になるんで、まったくオススメしません!

指定の並びでも変わる

強弱指定は単に部分ごとの強さ・弱さを指定するだけじゃなくて、指定の並びの変化でも歌い方は変わります。たとえば、ff→ppという並びにすると、ppだけよりも弱々しくなったりします。

休符の位置に指定:VOLのライン(青)にちゅうもーく!

これをつかって、ブレス音の制御や、ささやき声なんかもできます。

ナユタン星人さんがこの応用テクを披露してくれてます!

また、ユーザー互助会wikiには「音符の途中では変化しません。」と書いてありますが、この方法をつかうとノートの途中からの指定が反映されます(ノート頭とノート途中の2パターンで変わる)。※ただし、1ノート中に複数回やっても変わりません。

休符への指定があると、ノート途中からの強弱指定の位置で効果がかわる!

単に指定範囲のノートの歌い方が変わるだけじゃなく、
休符範囲の指定でもかわるのがポイントです。

休符は無音の指定じゃない」というのはこういう意味でもあります!

強弱指定の強弱

強弱指定は11段階の指定ができます。
(※CeVIO AIはver. 8.2までは7段階)

1段階違うくらいだと正直耳で聴いてもあんまり違いは感じられないので、数段階飛ばすようなメリハリのある使い方をするといいと思います(※曲調にもよりますが)。
IAちゃんの日本語あたりは7段階だと足りない感があったんで、11段階指定できるようになったのはディモールトベネ。

メリハリのさせ方は、強弱記号に加えて部分的なファルセット指定やALP指定と組み合わせてもより効果があります!
VoiSonaやCeVIO AI ver. 8.3以降は、アーティキュレーションと組み合わせるのもアリよりのアリ。
オクターブ下や上で歌わせてPIT線をずらす方法もありますね~。
(※この辺は奥が深くて書ききれません!)

強弱記号の効果が弱い初期音源のボイスは、いっしょにつかうの必須かなと思います。

クレシェンド・デクレッシェンドには使わない

ちなみに。楽譜全体の指定のコツの記事の時にも書きましたが、これは、音の大きさ(音量)の指定じゃなくて、
歌い方の強さ・弱さの指定パラメータです。
CeVIO AIやVoiSonaでは、
VOLよりもPITの方が影響を受けます。

なんで、ただの音量のクレッシェンド・デクレッシェンドはDAWでオートメーション描いた方がラクです。
(※だんだん強い歌い方にする・弱い歌い方にする、
ことはできます。)

どういう歌い方になるかはボイスによります(元の歌手の人が楽譜の指定を見てどう歌っているか、が反映されます!たぶん…!)。なので、これを調声パラメータとして活用する場合は、ボイスのクセをしっかりと理解する必要があります。

ボイスの違いはあとの記事で少し触れます!
→「ボイスの違いはかなり大きい」(※執筆中)

まとめ

  • こまかな強弱記号指定はもはや調声パラメータ

  • 単なる音量調節指定じゃなくて歌い方を変える

  • 細かく指定しておけば変更に強い

  • 前後の組み合わせや、休符への指定でも変わる

  • 他のパラメータと組み合わせてメリハリ

  • ボイス毎のクセをしっかり見よう!

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