CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ:歌い方を変える特殊記号(更新中)
※この記事は「いぬいぬ流CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ」の 17個目の記事です!
&「CeVIOアドベントカレンダー2022」の参加記事です!
※更新中だよ!
CeVIO AI8.4の公開とVoiSona機流音くん・AiSuuちゃん、CeVIO AI POPYちゃん、ROSEちゃんのリリースがかぶっててんやわんやです!!
分かってるところから追記してくので勘弁してね!
CeVIO/VoiSonaには歌詞で歌い方を指定できる記号がある
昔から知られていた記号
昔からマニュアルに乗っていたのは、
「ファルセット」の「※」(「$」「$」も)
「母音脱落」の「’」
の2つでした。
隠し機能で「%」や「@」も使えた
裏技で「@」や「%」も使えることが知られていました。まだVoiSonaがリリースされる前ですね。
突然デモ動画で使われ始めた
CeVIOアドカレの記事にもしたんですが、なんとデモ曲で使われ始めたんですよね!こ、これは公開の兆し!?
公式に公開された
CeVIO AIとVoiSonaの両方で、ほとんど同じタイミングで公開されました。
サイトまたがってたんで、表にしてみました。
※CeVIO AIではversion8.4にしないと「^」は使えません
答え合わせ…んん?気になる表現があるぞ…?
ボイス毎に効果が違う…???
同じ名前でも違う歌い方に
同じ名前の指定でも実際の歌い方は違います。
これはたぶん元の人の歌い方が違うからですね。
このへん、CeVIOトークの感情パラメータと同じですね。
トークボイスの感情は、たとえば「怒り」でもボイスが違うと全然違う演技になります。
他人の歌い方を持ってくれば同じ歌い方もできるでしょうし、技術的にもできると思いますが、そうなると本人再現や本人の分身にはならないのでこの辺は同じようにならないでしょうね~。他人の歌い方で「音楽的同位体」って言えるの?ってことなので。
効果
「@」跳ね上げ
機流音くん、AiSuuちゃんで使われてるデモの予想通りで、ぐにゃっとピッチを跳ね上げる効果があるみたいですね。
なんとPOPYちゃんは公式の解説動画が…!
これは初心者の人にも使ってほしい、っていう基本の調声技になっていくのかな?の予感…!
対応ボイスは…たくさん!
「^」ふるえ(星界・裏命・奏兎める)
これはびみょ~~~に細かく震えるようになります。細かく震えるので若干不明瞭でもやっとする感じに聞こえるかも。
そして面白いことに指定した歌詞のノートだけじゃなくて、前後のノートのPIT/VOLが結構変わってるんですよね~。
「@」ふるえ(可不)
おなじ「ふるえ」でも可不ちゃんは記号が違います。そして効果もちょっと違います。
指定したノートより、前後の息継ぎブレスの影響が大きいです。
指定したノートもたしかにびみょ~~~にこまかくふるえる感じには雰囲気的になってるっぽいんですけど、
あの「花譜さんの泣きそうな息継ぎ」を再現する、って言ったほうが合ってるかも。
同じ効果と言っても、元の歌手の人のうたいかたが違うので、こういう感じで違ってくるわけですね~。
「%」ささやき(可不)
前はオクターブ下で歌わせてPITだけ持ち上げるテクとかありましたけど、これもたしかにささやいてます。
強弱指定を併用するとずっと効果がよく出ます。
PIT/VOLの変化より、声色的なところで聴くと変化がわかりやすいです。
(VoiSonaのHUS的なところも変わってるのかな?)
「^」ささやき(POPY、ROSE)
ROSEちゃんの「ささやき」は低い音程のノートでよく効きます。普段がパワフルな発音なので差がわかりやすいです。
まるで別音源や感情パラメータがあるみたいに違います。(音程や強弱指定に制限ありますけどね!)
「%」いきり(双葉湊音・星界・裏命・狐子)
謎効果の「いきり」。
粋がる=カッコつける意味の方の「イキり」じゃなくて、
たぶん「いきり立つ」、「息巻く」の意味の方の「熱り(いきり)」っぽいですね。
双葉湊音ちゃんの場合は、微妙な変化ですが、力を入れて発音するような感じになります。強弱指定と組み合わせるとより効果がでそうです。
コメントを頂いたのですが、アクセント指定よりも効果が強くて、指定したノートとそれ以降のノートのPIT/VOLが変わるそうです。
星界ちゃん・裏命ちゃんも微妙な変化ですが似た傾向です。
(※単独で指定しても耳で聞いてわかるかどうか、という具合ですね)。
「@」いきり(ROSE)
これはすごい!
「る」が「る@」になると「るぁ~↑!」みたいな発音に!
ピッチもぐにゃっと曲がる!
ROSEちゃんはパワフルな歌い方なので、
「いきり」の効果がめちゃくちゃわかりやすいです。
※強弱指定で「ff」とか指定しているのもあるかな…?
「%」抜き(IA)
謎効果その2の「抜き」。
…何を抜いたの!????
たぶん、息を抜いたり力を抜いたり、ってことかな?
たしかに微妙ですが、PIT/VOLの変動がやさしく緩やかになってます。
以前の記事で低音で指定するとノイズ出にくくなって少し良くなる、って書いたんですが、力を抜くような感じの発音になったので、その効果だったのかもしれません。
「%」先頭フォール(機流音、POPY)
※調査中
POPYちゃんの公式動画では「音の入りの跳ね下げ」って言ってますね。
メロディの先頭のノートに指定してもあまり変わらず、途中のノートに指定したほうが大きく変化があります。ちょうどその音に入るところのピッチの変動がぐにゃっと大きくなるみたいです。
また、「ア行」よりも「サ行」のように元々ピッチの変動が大きい場合はより大きく変動するようです。
「^」巻き舌(機流音)
※調査中
「@」ざらつき(知声)
ざらつき…歌い方の指定の表現じゃない…?
※調査中
「^」がさがさ(狐子、Ci flower)
これはいわゆる「エッジボイス」の効果かもしれません。
フレーズの最初のノートに指定するとエッジボイスのような一瞬下がるギザギザのPIT線が入るようになります。
狐子ちゃんはpp方面の強弱指定で自動で同じようなPITを描くように歌いますが、「^」と組み合わせるとより効果が強くなります。
歌い出しじゃないノートでも変化がありますが、全体的にノイズっぽさも増えるので(エッジボイスってノイズと紙一重なんですよね)悪目立ちすることもあります。
また狐子ちゃんは感情値1.0に指定すると細かくビブラートが入るようになりますが、[^]を指定すると前後のノートからビブラートが消えます。
(これもエッジボイスと考えるとビブラートを効かせながらエッジボイスをする歌い方はあまりしないというクセがある、と理解できます)
「@」ガサガサ(奏兎める)
フレーズ初めのノートに指定するとPITの線がストンと落ちてます。これ、エッジボイス風にする調声そっくり。
表になくても効果あり
表になくても前に調べたようになんらかの効果があります。
なので発音ガチャには、どのボイスでも使えます。
他の指定と組み合わせられる
この特殊記号、ファルセットも含めて組み合わせて指定することもできます。
先頭フォールしながらファルセットで歌う
ふるえながらささやくように歌う
いきりながら跳ね上げて歌う
みたいな指定ができます。
加えて、アクセントやスタッカートといったノートの属性、
強弱指定も組み合わせられます。
「ささやき」とか「いきり」とか、強く・弱く歌うという特徴がある場合は、組み合わせると特に効果的です。
いきり+アクセント+ff
ささやき+pp
追記:バージョンによって効果が増えることがある
まとめ
歌詞に特殊な記号をいれることで歌い方を変えられる
ボイスごとに効果が違う
歌詞やメロディでも効果が変わる
おなじ名前の指定でも別の歌い方になる
ミニもくじ
前の記事「色んなボイス間で流用できる楽譜データ」
次の記事「英語入力のコツ」
明日は「CeVIO AI 夢ノ結唱 POPY・ROSE レビュー」です。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?