CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ:歌詞を流用できる楽譜データ
※この記事は「いぬいぬ流CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ」の 15個目の記事です!
歌詞を流用できる楽譜データ
CeVIOソング・VoiSonaの日本語の歌詞は、
「こんにちわ」「わたしわ」とか
「さよおなら」「どおして」みたいに、
発音をそのまま記入しますよね。
でもなんか気持ち悪い…。ひらがなが続くと、たとえば助詞の「は」「へ」なのか、ただの「わ」「え」なのか区別しにくい問題も出ます。
気持ち悪いだけじゃなくて、MV制作とかでコピペしたり機械的に歌詞を表示したりするときもそのまま使えないんで、
もう一回歌詞を打ち込む必要があります。
なんで、歌詞は表記通りにして、発音は音素記号で指定
しちゃいましょう!
VoiSonaはノートの上の音素記号部分のダブルクリックで、
CeVIO AIの8.2からはノートの下の黒帯部分をダブルクリックですぐ音素発音記号指定できるようになったのでとってもラクです!これは神。
「歌詞のまとめ入力画面」で、ついでに音素もまとめて入れられるといいんだけどなぁ…。
これは音素を入力して調声するテクをやっても、歌詞は元のままにできるというメリットもあります。
スタッカート気味に歌わせるのにノートの最後に「っ」をつける代わりに「[cl]」を指定するとか、母音脱落「'」のかわりに直接母音消すとか、ブレス指定([br])とかです。
元々音素指定じゃないとできないことも当然できます。「を」を「[w,o]」って発音させるとか、裏技の無声母音音素([A][I][U][E][O])指定とかです。
こういうことをやっても歌詞はそのままにできるんで、歌詞が読みやすいとか、ボイスのクセに影響しないとか、色々メリットがあります!
歌詞そのままでできること:まとめ
発音通りの音にする(「は」とか「へ」とか)
スタッカート気味にする(「っ」のかわり)
母音脱落(「’」のかわり)
ブレス指定([br]の音素で指定できる)
「を」を「[w,o]」って発音させる
母音無声化(※歌詞では指定できない)
歌詞だけではどうしてもできないこと
どうしてもできないこともあります。
たとえば、ファルセット指定(「※」や「$」)は歌詞中で書かないといけなくて無理っぽいです…うーん残念!
謎裏技の「%」や「@」も同じです。
謎裏技はともかく、ファルセットが音素指定で指定できたら、完全にきれいなままの歌詞にできるんですけどね~。
ちなみに。漢字混じりの歌詞もできなくはないですが、やめた方がいいです!ノートを必要以上につなぐ必要があるんで、PITとか全部自分でやらないといけなくなります。
英語ボイス・英語歌詞は別
ちなみに。英語ソングでは表記通りの歌詞でちゃんと発音してくれます。発音どおりに文字を置き換える…とかする必要ありません。(※日本語ボイス中の英語歌詞変換も同じ処理っぽいですね)
これは歌詞に対して、どの単語がどの品詞でどう発音するのか見る「形態素解析」ってゆーのがやられてるからですね。
トークだと日本語でもやってくれてるのにソングだとできない…。なんで?
CeVIOの形態素解析サポート
日本語トーク:✅
英語トーク:✅
日本語ソング:❌ ←なんで!?
英語ソング:✅
日本語の場合、漢字かな交じりじゃないと形態素解析は失敗しやすいので難しいのはわかるんですけどね…。
…「歌詞のまとめ入力」でできないのかな?
VoiSona・CeVIO AI(8.2以降)の英語歌詞変換は、英語ソングと同じ処理をしたあとに、音素を日本語ソングのものに変換してるみたいです。なので、うまく変換できなかったり、ネイティブすぎる発音になったりするので、そういった場合は、音素の手動置き換えが必要です。
英語の場合、歌詞の置き換えで発音を変えるのはかなりツライので、音素置き換えが必須ですね~。
まとめ
歌詞はそのまま、音素指定で発音を変えよう!
歌詞データの流用がしやすい
音素をつかった調声テクをつかっても歌詞そのまま
一部は歌詞の置き換えが必要
英語ボイスや英語歌詞は別
ミニもくじ
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