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読書(2023/5/21):『シグルイ』で牛股権左衛門が自宮してなかったら虎眼流跡目問題は簡単に解決したのではないか
なんかTwitterで今年一番バズった(とはいえ2023/5/21(日)5:00時点で最初のtweetは万バズはギリギリしていない)連tweetです。
寝ながら天啓を得てそのまま書いてたから文体がこなれていませんが、ご了承下さい。
![](https://assets.st-note.com/img/1684584565674-j7UTQYRKsR.jpg)
『シグルイ』の悲劇、岩本虎眼が岩本虎眼である限りどうしようもないが、
— 犬神工房 (@nokkaranoumu) May 11, 2023
「牛股権左衛門が自宮せず、その上で彼が三重の夫になっていたら、本人たちさえ嫌でなければかなり丸く収まっていたのでは」
というかなり変なことに思い至っていた。
虎眼先生は牛股権左衛門が自宮して
— 犬神工房 (@nokkaranoumu) May 11, 2023
「もう地元にも想い人にも執着はない! 弟子入りさせて下さい!」
と申し出た時、
「思い詰める変なやつではあるが、まあそれくらい本気なのだし、弟子入り、認めよう」
くらいのノリだったのだろうと思うのだ。
虎眼先生の元に男児が産まれず、女児である三重が産まれ、自分が老境に入って曖昧になり、指導が困難になるにつれて、婿取りに焦りだしたはずだ。
— 犬神工房 (@nokkaranoumu) May 11, 2023
もちろん道場主としては、強い弟子を婿養子にして継がせたい、というのはふつうの発想だ。
が、そこで三天狗を度外視すると最強になった弟子、牛股権左衛門が、そもそもよりによって自宮していた訳だ。
— 犬神工房 (@nokkaranoumu) May 11, 2023
虎眼先生としては
「今更ながら要らんことしやがって。
跡目を継がせられるくらいに強い弟弟子を育てるまでだいぶかかるぞ。
余計な時間を食った」
くらいには思っていたのかもしれない。
んで、ようやく育った跡目候補、藤木源之助と、縁あって不意にやってきた跡目候補、伊良子清玄。
— 犬神工房 (@nokkaranoumu) May 11, 2023
虎眼先生の基準は剣の強さだが、牛股はそこは互角と見て、より三重を大事にしそうな藤木を推した。
んで、虎眼先生はブチギレて牛股の口に刀を押し込んで、口に大きな疵痕をつけたのだった。
なぜか?
後から振り返ると、虎眼先生としては
— 犬神工房 (@nokkaranoumu) May 11, 2023
「何が、三重を慕う気持ちは伊良子より藤木の方が強いから藤木にしろ、だ。どうでもいいことを。
お前が自宮してなかったら、剣の腕の話だけで、とっくに跡目問題は解決してたんだよ。
お前のせいだろ!
何腑抜けたこと言ってんだボケ!」
ってことだったのかも。
牛股が自宮したのは、もちろん虎眼先生が追い詰めたからだ。
— 犬神工房 (@nokkaranoumu) May 11, 2023
でも、虎眼先生としては
「別に自宮せえとは言うとらんやんけ。何コイツ」
としか考えようがないよなあ。
当初は本気度の証として評価してやれたけど、跡目には悪く効いたんで、内心わだかまりがあったかもしれんなあ、という思いつきです。
なお、山口貴由漫画『シグルイ』と南條範夫原作小説『駿府城御前試合』は設定等がかなり違う作品になっているので、趣旨がブレるのを防ぐべく、後者については基本的に言及しないよう気を付けました。
何の話かと言うと、原作の牛股はそもそも既婚者であり、漫画よりはるかに優しい虎眼先生は「三重は伊良子が好きだから伊良子を跡目にしようかなあ」と言っているので、上の話は全部『シグルイ』の虎眼先生と牛股がああいう人達だったからああいうことになるっていう話なんですね。そこはご了承ください。
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