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随筆(2020/8/8):「ツンデル」に気をつけろ

私が『美少女戦士セーラームーン』アニメ初代のゲストキャラクター、未来予知モンスター少年・浦和良を終生の推しとしていることは、ひょっとしたら以前も述べたかもしれません。

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述べてない? じゃあ今述べました。(こいつ…)

このキャラ、視聴者の圧倒的大多数であった水野亜美ファンからは袋叩きに遭い(憧れの女性に男友達が出来るのを好むファンはあまりいない)、そのうちアニメでも出なくなる、というメタ的にはだいぶ不遇な扱いを受けたのですね。

で、「浦和良のファンとしては、自分が彼みたいなやつを主人公にした作品を書いて、精一杯花開かせてやることで、彼も浮かばれよう」と思っちゃう訳ですよ。(いやそのりくつはおかしい)

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彼の魅力のうち、ミステリアスな部分については、予知能力がもたらしているところが大きい。そこを掘り下げていった時に、あることに気付きました。

「その都度最適解を取っているはずなのに、いつか詰んでしまうことって、なんかしばしばある話だよな。

その都度やっていくが、大きな流れが見えていない。

ドツボの中で最適解を取り続けて、それでもドツボの中なので、どんどん破滅していくが、出られなくなっているので、そのまま本当に破滅する。

予知能力者で、こういうのに気づかずに、最終的に破滅してしまう話、たぶん類型としてあるやつだろう。

では、俺は、気づいて、避ける、そういう主人公を描こう」

ということです。

胎界主_本物を求めて既存の穴から外へ飛び出す者がいる_29_edited

胎界主_行き止まり_31

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まあ、予知能力に限らず、それなりの未来を射程内に置いた、若干抽象的なプロセスが、何となく見えていた方が、圧倒的にいいですね。

「この流れには乗りたくないなぁ」というセンスは、いつかは身につけなければなりません。

胎界主_この流れには乗りたくないなぁ_06_edited

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そんな訳で、ツンデレならぬ「ツンデル」というのが、しばしばある。

それをやる限り、破滅するだけのルートが。

そういうのに引っかからないようにしましょう。

出来れば、そういうのを察するセンスを、身に着けていきたいですね。

(いじょうです)


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