『Cult of the Lamb』を遊んだので、プレイ日記に近い感想を書いた!

購入前にいろいろ調べたところ、PS5版にバグがあるという話を見かけた。しかし、現状がどうなっているのか分からなかったので、安定していそうなPS4版を選択。

ゲームの流れとしては、ランダムで手に入る武器を拾い、ランダムなマップを攻略し、集めた素材を持ち帰る。そして、拠点となる宗教施設の村を作り、信者の世話をする……といった感じ。
ローグライク × 拠点作り × 信者の育成が組み合わさった構成。

このゲームは1日の時間サイクルがあり、村にいても、ダンジョンにいても同じように時間が経過していく。
ずっと信者の世話をしている内に愛着が湧いてしまい、ダンジョン攻略中も早く村に帰りたくなってしまいましてね。
難易度による報酬の差がなく、いつでも自由に変更できる仕様だったので、途中でEASYに下げてクリア。

育成要素の手間のかかり具合が絶妙で、拠点の強化が進めば信者自身に仕事を任せてオート化できるが、序盤は教祖自ら材料を集め、料理を作り、食事を与えなければならない。放っておけば餓死することもある。

食うに困り、行き場がなく、仕方なく入信したばかりの者は仰心が低い。
そんな彼らを飢えさせ、労働力として搾取するような羊教祖がいたら「神じゃないな」と疑問を抱くのも当然。
彼らは生活に不満があると、やがてアンチ化する。
信仰が落ちると教会の前で反対演説を行い、他の信徒を扇動したり、施設の金を盗んで脱退しようとしたりする。

信者たちは、そこら辺でうんちをしてプレイヤーに掃除させたり、お腹が空けば食事をねだってきたりする。可愛い見た目で生活力の低いマスコットのような見た目だが、思想は強い。
これぞ、可愛い動物たちのカルト宗教ゲームといえるだろう。

アンチ化した反逆信者に対して取れる行動は主に二つ。
首枷にはめ、毎日少しずつ再教育を施して改心させるか、殺すか。
私は裏切られても信者への愛着は変わらないので殺人はしなかった。最終的に首枷は3つまで増えた。

このゲームには「教義」というシステムがあり、宗教における決まりやルールにあたる。簡単に言うならゲーム中にプレイヤーが信者に対して行えるイベントを選んで増やせる物だ。

単に信仰を上げるものもあれば、絶食を強要したり、働かなくてもいい祭事を催したりと、信者の肉体を酷使することで管理やアイテム収集の手間を減らせるか、反対に物資を消費して信仰を高めるような信者に優しい(?)ものなど色々ある。

アンチ化した信者を処刑できる殺人や生贄のイベントもここから選択可能だ。

ゲームクリアに向けて効率的なものを選ぶのもいいし「自分がどんな宗教を運営したいのか」というロールプレイとして楽しむのもあり。

拠点制作のスキルツリーを進めると、死体安置所や墓地が作れる。
墓を作れば信者が墓参りに訪れ、祈ることで拠点制作の経験値(祈念)が得られるため、合理的に考えるのならば作った方がいい。

しかし、衣食住の世話をしていくうちに信者に愛着が湧き、土に還したくないなぁと思うようになった。
教義に蘇生があるので、死んではいるが、厳密には死んでいない。だから、私の作った村に墓はないです。

序盤、信者たちが集まる広場でひとり亡くなってしまい、何も考えずにその場で解体したところ、みんなが嘔吐して広場がぐちゃぐちゃになってしまった。
カルト宗教のゲームだし、全員入信者なのだから、目の前で死体を解体しても気にしないだろうと思っていたが、全くそんなことはなかった。
最終的に何をしても教祖に従うような段階はあるものの、彼らには盲目的に従う以外の自我があるのだ。

私のプレイ方針としては、飢え死にも殺人もない、病気や怪我は治療するし、祝日もある。だが死後の肉体は「肉」としてもらう。

彼らが落ち着いて村で過ごせるように「カニバリズムの教義」を取った。
これで目の前で解体しても「美味しそうだな〜」で済むようになった。これがロールプレイですね。

ゲーム的に言えばキャラメイクの一環だが、入信時に信者の見た目と名前を変更できる仕様は、少し洗礼っぽくていい。
各信者には個別のスキルがあり、拠点運営に便利な性格もいれば「働かない」「いびきをかいて周囲の睡眠を妨げる」といった厄介なものもある。
特に困ったのは「首枷を破壊する」「喧嘩をする」性格。

基本的に生贄は本人の希望か、老衰前のタイミングで行う方針だし、殺人もなしなので、反逆者への対処は首枷にはめて再教育するだけ。

どんな反逆者でも村の中にいる限り、首枷にはめてしまえば何もできないので、日に一度の再教育を必要なだけ繰り返すだけだ。
しかし、首枷を破壊されると反逆者が村の中に解き放たれて反対活動を再開し、場合によっては周囲を感化させて面倒な事になってしまうので、安心してダンジョンに行けなくなってしまうのだ。

喧嘩も、怪我だけならまだしも、相手を殺してしまうこともあるので厄介だった。

この辺りは本作そのものの困難さというよりは、私のロールプレイ向けの縛りによる難しさだったので、普通に遊ぶ分にはそこまで困る事はないだろうとも思う。

メインストーリーのラスボスを倒し、お酒と繁殖部屋を作り、寿命で死んだ信者達を蘇生。5人と結婚もした。
ローグライクダンジョン部分にはまだ見ていない要素もあるが、満足したので、完!

楽しいゲームだった。

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