TOKYO2020の軌跡と未来を考える
【当記事は執筆し始めが8/9の21時頃です】
筆者の隣では今まさに東京五輪の閉会式が放送されています。
紆余曲折が合った大会であることは間違いないが、振り返れば様々な感動を
アスリートや関係者の方々の働きからもらったと思います。
今回は東京五輪改め「TOKYO2020」の軌跡を振り返り、
今後の未来を考えて見る時間を取ろうと考え、
今筆者は画面に向かっています。
オリンピックが東京へやってくる!
2013年9月8日、2020年のオリンピック開催地の発表が行われた。
最終選考に残ったトルコのイスタンブールを抑え、56年ぶりに
オリンピックが日本・東京での開催が発表された。
この日休日だった一花を起こしたのは、日本中が熱狂する
希望に満ちた歓声だったのです。(当時から朝が苦手。)
☆ANNニュースより、東京五輪決定の瞬間
https://www.youtube.com/watch?v=oRQyEF93gxY
当時の日本、特に東北地方では今も色濃い影響を残す
東日本大震災の爪痕がひどい時期だった。
しかし、この東京五輪開催が復興五輪の位置づけになることもあり、
前向きに慣れたという方も多かったのではないでしょうか?
同年の11/3には、東北楽天ゴールデンイーグルスが創設9年目にして
初優勝・日本一に輝きました。
田中将大が伝説として語られることになったあの夜です。
星野仙一ファンとして感動したことを昨日のことのように思い出します。
振り返るといろいろな問題が起きていた
東京五輪に向けての準備が進むなか、様々な問題が起きていました。
恐らく代表的なもので皆様の記憶にも残っているのは
下記の2つでしょう。
東京五輪の一花的2大騒動
①国立競技場:ザハ・ハディド氏のデザインで総工費爆上
②東京五輪エンブレム:佐野研二郎氏の盗作疑惑
どちらもお茶の間を存分に沸かせてくれた問題です。
それぞれをちょっと細かく見てみましょう。
①国立競技場建設費問題
もともとの国立競技場の予定デザイン、皆様は覚えているでしょうか?
当時のザハ氏によるプレゼンテーションの動画が今も残っています。
☆ザハ・ハディド氏:新国立競技場のプレゼンテーション(OurPlanet-TV)
https://www.youtube.com/watch?v=bRMcOdIS7Ts
流線型の屋根は近未来的なデザインを期待させるものであり、
発表時はまだまだ若者だった一花にとってもとても魅力的でした。
しかし、その総工費がかなりの負担になることからその計画が頓挫した結果
今まさに画面に映る競技場の姿になっている今日です。
なお、現在の競技場は隈研吾氏によるデザインのものです。
☆隈研吾氏の国立競技場イメージビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=UTiTewlKCes
もともとの競技場案では、流線上のアーチ屋根のモチーフになったのが
日本の伝統的な「橋」だったといいます。
様々なオプションを設けることで、五輪後にも有効活用できる方法や
競技によって必要な競技場の機能などが凝らされており、
長期的な面で見れば様々な収益が見込めたという見方もできる内容です。
この幻の競技場は、人気アニメの劇場版
「ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」でも登場します。
実現はしませんでしたが、近未来を感じさせるアニメでもある当作には
非常にぴったりなデザインだったとも思います。
実際のところどちらの競技場のほうが日本に有益で、より感動的な
大会を生み出すことができたのかはわかりません。
閉会式も終わったことです。 今後の有効活用に期待です。
②エンブレム問題
東京五輪のエンブレムも当時問題になりました。
☆東京五輪エンブレム:盗作疑惑(ANN)
https://www.youtube.com/watch?v=ZCb6FJHAsHY
ベルギーの劇場に採用されているデザインと酷似していると
問題視されたという内容です。
少し前にnote内でも「著作権勉強会」が開催されましたが、
著作権というものは法的要素ではグレーゾーンが多く、
どこからが違法なのかというものは判断が難しい部分も多いと聞きます。
その際に一花からは感想文として「いかにクリエイターをリスペクトし
創作に取り組むことができるか」を重要視していますが、
今回思い出した機会に勉強の題材として取り上げていく内容としては
良い教材になるかもしれません。
結果的に現在のエンブレムになったわけですが、これもどっちのほうが
人々により受け入れられたのかということについては
色々意見があるかもしれません。
個人的にはオリジナルなのか否かは別として、
大会を意義のある感動的なものにできれば良いという意見です。
本当に良いなと思ったものをパクるなら「パクらせて!」といって
堂々とパクれば良いんじゃないかなと思います。
ちなみに関係ない話ですが、当時は不正や不祥事というと
野々村議員の伝説の記者会見や、豊田議員の「違うだろ音声」が
話題になった頃です。様々なパロディ動画も生まれたものです。
時を同じく話題を攫っていた「スタップ細胞はあります」の小保方氏は
一花と同じ誕生日だったりします。(まじどうでもいいよね)
ネタのように書いていますが、この一件では理化学研究所の
笹井芳樹氏が自ら命を絶ったという出来事も有りました。
この場をお借りし、偲ばせていただきます。
コロナの中でどうやって開催するのか
2020年に入り東京五輪の気運が高まるなか、まさにラスボスとも言える
「コロナウイルス」の驚異が広まりはじめました。
TOKYO2020は急遽開催が1年延期となります。
必至の抑え込みを行い、1回目の緊急事態宣言解除の直前には
東京の日当たり感染者は「二人」まで抑えられました。
再び増加し数度の波を伴い、今日では類を見ない数字が続いています。
直近の感染者増加が東京五輪起因か否かはいろいろな見方がありますが、
少なくとも関係者の動向や多人数が日本への渡航をしたことが原因とは
到底思えないというのが一花の見解です。
現状、関係者の感染率は0.02%とされており、潜伏期間を考慮して
しばらく中止する必要があるとはいえど、恐らく外部の感染率には
遠く及ばない数字に収まるのではないかと思います。
ここから外部に漏れて広がっているという議論はあまりにも
暴論極まれりと言わざるを得ません。
結果的に外部の国民の行動による部分が多いと思われますが、
それだからと国民の行動を責めるのも愚行でしょう。
五輪開催=気兼ねなく外出していいというメッセージに通ずるとは
日本語的にもどう考えてもなりえないと思いますが、
開会式や閉会式、マラソン等の競技で沿道に観戦しに行く人々がいることは
開催する以上想定していなければならないことであり、
その対策を考えるのは大会組織側の役目なのは明白です。
観戦しに行くのを自粛した方の我慢を称賛するのはわかりますが、
観戦しに行った人を責めるというのも変かなと思います。
感染対策を十分に行っていたか否かということについても
合格ラインを引くのは難しいものだと思います。
しかし、感染対策に従事したボランティアや関係者はたくさんいて、
それがうまく行っているかどうか別としてもひとまずは称賛が先です。
結局の所著作権の話にも通づる「リスペクト」は
非常に大事なんじゃないかな、と。そう思う今日このごろです。
相次ぐ関係者の辞任
東京五輪開催が近づいた2021年。
相次いで関係者の辞任が発表されました。
先頭を切ったのは森元総理。
女性が多いと話が長い発言が引き金となりました。
そして大会直前には小山田圭吾氏、ラーメンズの元メンバー小林賢太郎氏が
立て続けに辞任することになりました。
小山田氏のいじめ問題についてはまた質が異なりますが、
森氏と小林氏の問題で共通するのはジェンダーや民族に対する侮蔑という、
多様性を求める動きへの著しい順応不足が見て取れます。
アスリートへの誹謗中傷
今大会は金メダル、総メダル数ともに過去最多となりました。
夢破れたアスリートの方ももちろんいらっしゃいますが、そんな方も含め
日本選手団の一員として大いに胸を張っていただきたい結果です。
しかし、その中で残念な話題だったのは「選手への誹謗中傷」です。
アスリートの方に限りませんが、名のしれた方で誹謗中傷を受けた方は
決して少なくないことでしょう。
チャンネル登録者数わずか数十人のYouTubeチャンネルを過去に持っていた
一花でさえ誹謗中傷を受けた経験があるくらいです。
(まぁ心臓に雑草が生えているのでダメージは有りませんが←)
たとえ有名無名や優劣というものが無いとしても、
人と人では必ず同じ価値観を持っているわけでは有りません。
価値観が違うことなど日常茶飯事であり、価値観が違うからこそ
自分の価値観に気がつけることはあるでしょう。
そうして気がついた価値は、一種の個性と言っても良いものだと思います。
しかし、自分の価値観以外のものはこの世に不要なものかといえば
決してそんな事はありません。
前述の通り、自らの価値観を映し出す鏡になりえるものであり、
むしろかけがえのない物といってもいいくらいだと一花は感じます。
ネット等のプラットフォームは自らの価値観を自由に発信できます。
しかし、他を拒絶する声明は自分の価値観を表現するものでは有りません。
声明が誹謗中傷が否かは別としても、他人を傷つけていないか心配なら
その考えに立ち返っていただくのが良いかもしれません。
それができればたとえ自作のコンテンツではなくコメントなどの参加でも
自分の価値観を世に発信する、有意義な機会じゃないかなと思います。
まとめ:未来に向けて
今大会で話題になったことの一つに、開会式や閉会式などの演出が
他国の過去の大会に比べて地味だったり、世界観が伝わりにくいという
批判なども見受けられました。
無論、ドローンを利用した演出、プロジェクションマッピングなど
現代を代表するような演出は随所にあったと思いますが、
もっと見るものにわかりやすい演出・芸術性があれば良いなと、
一花も思わなくは有りません。
ただし、もともとあの演出だったのかといえばそうではないかもしれない。
テレビ中継がメインであることや、コロナ禍で断念したものがあるのか、
もしかしたら色々と妥協してあれかもしれない。
そう考えるとそれはそれでもったいない部分もあるかもですが・・・
いずれにしても、開会式や閉会式の地味さなど吹き飛ばす、
アスリートの躍動がそこにはあったと思います。
そうしてアスリートが生み出す感動は尊いものです。
一花は紛うことなき凡人ですが、自らに何をできるのかと可能性を諦めず
仕事やクリエイター活動に精進し続けたい所存です。
いずれ自分もアスリートの方、そして関係者の方々に頂いた感動と
できるだけ等身大の感動を生み出せる、そんな日が来るように。