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東京がいいか地方がいいか

私は、関東で生まれ育ち、大学・大学院と東京で過ごし、働き出してからは地方都市で暮らしている。

正直、就職する際は地方でいいのか迷ったし、働きだしてからも「もし東京で働いていたらどうなっていたかなあ」と時々考えていた。

そんなこんなで地方で生活をはじめて10年。

最近ようやく結論を出せた気がする。

東京じゃなくて正解だった


自分は、「やりたいことをバリバリやる」というよりも「いろんなことのバランスを取りながらその時々でやれることをほどほどにやりたい」「やりたいことよりもやりたくないことの方が多い」タイプ

(自分がそういうタイプだということに気付くにもだいぶ時間がかかった)

そんな自分には地方の方が合っていた。

東京で働いている知人を見ると、東京では、自分の実力以上に「自分はこういうことができる」「こういうブランドがある」ということをPRしていかないと埋もれてしまう(ように見える)。

自分を実物以上によく見せる必要がある

あれだけの人がいれば丁寧に一人一人を見ていられないので、わかりやすい目印やブランドがある方が通りやすいのは当然だと思うし、それが悪いとは全く思わない。それが都会のスタイル。

ただ、自分にはそういう世界は向いていなかったなあと思う。

地方は、一人一人をよく見て、多少欠けているところがあっても、どうにかしていいところを見つけながらやっていかないと回らない。

この人はダメだ!と切ってしまうと次の人がいない。

この人はここがダメだけどこういういいところもあるから総合評価すればまあいいよね

という形でやっていかざるを得ない。

最初は欠点ばかりに目がいってイライラしてしまうときも多かったけど、だんだんそれがわかってきたし、その方が人として自然で、豊かな生活を作ることができる。

少し車で走れば海も山もある

新鮮でおいしい食べ物

子どもが暴れまわっても周りに気をつかうこともない

みんな優しい

最先端に触れることはできないけれども、ITが進んできている昨今、意欲さえあれば地方から先端にキャッチアップすることもできる。

地方最高。地方でよかった。


次の10年でこの感覚がどう変わっていくかも楽しみにしたい。





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