あっという間の日々のなかで
2020年は、コロナ禍で生活が変わらざるを得なかった人が大勢いたと思うけど、私の場合それとは別に今までの人生で1番忘れられない年となった。
父と母と別々の病院にほぼ同じタイミングで入院し、1ヶ月半後に父が、そして4ヶ月後に母があっちの世界へいってしまった。
直前まで元気で仕事をして、2人で旅行に行ってただけに入院する時は単なる治療や計画入院だと思い心配しなくて大丈夫だよ、と気楽に送り出しただけに後悔がある。
自分の親を看取ることは、産まれてくること、死ぬことと同様、自分が先に逝かない限り誰にでも平等に起こりうる人生の行事。
もちろん経験してきた人も多いだろうし、自分だけがつらいわけじゃない、と分かっていても予想以上に気持ちが癒えないものだなと感じている。
コロナ禍で移動もままならず、思い出を語り合える人ともあまり話せていないまま、最近は季節の変わり目で思い出すことがまた増えてきたように思うので、自分語りのようだが吐き出してみようと書き始めた。
二度と会えなくなってしまった家族への手紙のような内容になるが、どこかへ残しておきたいなと思った。あっという間に私の毎日から消え去ってしまった家族が、たしかに存在したのだということを忘れずにいたい。
とにかく父親が好きだった曲。
The Beatles/ Let It Be
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