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GMAT,GRE,TOEFL,IELTS、点数が取れません。と言う人に。

MBAの受験の話も少しだけ書いてみる。塾もろくに行っていないし、まともな点数も出なかったんだけど、でもそんな人でも、望む学校に行ける方法もあるんじゃないかって。(もちろん「望む学校」によるけれど)だから、点数が出ないからって、楽しそうな未来を簡単に手放さないで欲しいなって思っています。

受験は戦略的に
自分はどういう人間で、どういう学校に行きたくて、この学校に行くなら自分をこう見せる、売り込む、という基本の戦略を考える。点数のハンデを自覚している人はどうやったら自分を興味深い人間に見せられるかを考えることで、望むこと=その学校にまずは受かることに近づくのではないでしょうか? MBA受けよう!って思った人は多分30年近く、もしくはそれ以上に生きてきていて、いろんな人生経験積んでいるはずです。それを自分なりに分析して、総合力としてぶつけて欲しいです。
点数なんて、自分の一部でしょ?

根性とかお金、体力は必要
確かに戦略立てて、こういうふうに攻めよう、って思っても、基礎力=足切りされない点数は必要です。なので、足切りされないレベルの最低の点数までは根性で頑張りましょう。ここに行き着くまでに結構なお金、体力が必要かもしれません。でも、何事も基礎練が大事。意外とこういう地味なことが、行ってからの生活に役に立ったりします。前の記事のどこかにも書いたけど、MBA生活は体力命英語も使えないと話にならない。(英語のプログラムの場合は)
ので、足切りされないところにたどり着いて、そこから先が、総合的にいかに自分を売り込むか。です。

それぞれ戦略はあると思いますが、私が考えた自分の戦略は、
1. いかに自分の人生の幅:RANGEがあるか(最近流行ってる本の如く)
2. この学校に行きたいんだ、なんとしても という熱意

を伝えることでした。
1について、主にエッセイや推薦状を書いていくときに、自分の個性は何かを考えること。とても客観的に。なんなら信頼できる友達や先輩等に自分の個性について聞いてみてもいいかもしれません。自分の頭だけで書いていくと独りよがりになりがちです。
例えば、私は帰国子女ではないですが、そうでないなりに海外との接点を作ってきて、様々な多様な価値観や人に接したきたことを書くように努めました。帰国子女じゃないことを逆手に取れるように。帰国子女じゃなくても実践的な英語力があるように見えるように。インタビューでは、話す内容はともかく、何かを伝えられる英語力はあることをアピールできるように、話し続けました。(余談ですが、私の学校のインタビューは大体ケースを読むのが30-40分、それに対するプレゼン的なのが15分、その後に普通の質問形式が15分ほどのはずなのですが、私はプレゼンパートで30分以上喋り続け、時間切れになったので、面接官が滞在先に戻る道中まで質問時間として割いてもらい、答えられなかった質問に答えました。今思えば喋りすぎ女で恐ろしい。)
また、私の職歴は一本線上に繋がっているように見えず、またどうしてこの職歴からMBA、しかもその後のどのようなキャリアに繋げたいのかも見えづらいものだったので、美しい一貫したストーリーというよりは、逆により幅や可能性を広げていけるように見せるかを考えました。

2について、アドミッションにいかに自分を覚えてもらうか。多分正直ここ大事。人間だもの。例えば、イベントの時は必ず3問は質問を準備していく、イベントの後はその3問に対する答えについてのFB兼お礼メールを送る、アルムナイを紹介してもらって会ってみて、その感想をまたメールするなど。熱烈なアプローチを仕掛ける。誰もやらないレベルで。好きな人にすらこんなにアピールしたことないよ。まぁ、ここで得た情報を活用してエッセイやインタビュー等に組み込んでいくことで、質も上がっていくと思います。誰も取れないレベルの点数を目指すより、誰もやらないレベルでしつこくアドミッションにアプローチする方が私には簡単でした。効果が本当にあったのかはさておき。。(調べたらすぐわかるような質問とかは逆効果かと思いますので、常識は忘れずに)

なんだよ、希望って言うほど特別なことじゃないじゃん、って思う人も多いと思います。これくらいみんなやってるよ、って。エッセイカウンセラーっていうプロに見てもらってるし!とか、アドミッションとも連絡取ってるし!とか。ポイントは、希望を生み出すには、皆がやることを皆と同じレベルでやっていても、多分足りない、ということです。自分が勝負しやすいところを考えて、皆がやらないレベルで自分の得意技を仕掛けてみてほしいです。点数が勝負どころじゃないなら、どこでなら少しでも抜け出せるんだ?ってね。

本編はここまでですが、蛇足までに私のテスト遍歴について少し書きます。

上にもありますが、テストで足切りはあります。特に英語レベルについては明確に点数が明示されている学校が多いです。でもこれは、MBAが語学学校ではなくて、大学院だからです。英語が喋れて当然、喋れないと誰も助けてくれないし、話にならないんです。英語が苦手、、みたいな人の希望をぶっ潰したかもしれないけど、語学に関しては、根性で点数を出すだけです。で、英語話す彼氏彼女作るでもなんでもいいから会話力を上げてください。どうしても試験の点数が納得いかない場合には、受験書類を提出するプラットフォーム等に何か一言書けるところがあるはずなので、そこに「いついつまでにこれだけの点数を出して提出します」くらい言い切って自分を追い込むのも一つです。

既出の通り、私は全然点数出なかったので、結果的に掲題の4種類全部を受けました。はじめは多くの人が受けるようなGMAT+TOEFLの組み合わせで受けていました。でも、何回か受けていくにつれて、これは同じことを繰り返していても埒があかんかも、、と思い、数学が簡単と言われているGRE、スピーキングが対面のIELTSも試しに受けてみました。

GREは数学はGMATよりすこーしだけ簡単かもしれないけれど、ボキャブラリーがアホみたいに難しいので、単語覚えている時に気が狂って笑い出しそうでした。絶対こんなんネイティブスピーカーも知らんやろって言うのがいっぱい出てくる。なんとなくイメージで行くと早慶あたりの入試の重箱の隅突く系の問題みたいな(受けたことないからわかんないけど)

IELTSはスピーキングは確かに対面だから、TOEFLみたいに機械にボソボソ喋るよりは気が楽かもしれない。(これ書いてて思い出したけど、TOEFL受けるときにみんなI live in Tokyoってマイクテストの時に言うよね。あれキモいよね、ってずっと思ってて天邪鬼な私は、I live in Yokohama, I really like the city especially the port area, etc. って普通に文章喋ってた。周りからしたら私の方がイカれた受験者だったかもしれない)IELTSの意外な落とし穴は、ライティングがこの時代に(といっても5年くらい前か)鉛筆と消しゴムのバリバリ手書きスタイルで、慣れてなくて色々戸惑う。書き直すのとか本当に難しくてイライラしてた。

結論、GMATとGREの点数も、TOEFLとIELTSの点数も、たいして変わらなかった。でも、やれることはやったっていう実感は得た。もしもGMATもTOEFLも本当に無理かもって思ったら、GREとIELTSを受けてみるのもありかも。もしかしたらこっちの方が自分に合っている場合もあるかも。


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