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やる気いっぱいだった新人看護師が病んで仕事辞めた話⑨

第一話はこちらから↓


再戦

休んだ日面談の数日後、再び師長と面談になりました。

前の話でもお話した通り、私は前回の面談の時に休職する気満々でその日に診断書をもらえるように手配していたため、その診断書を持っていきました。

始まって早々師長に「どうする?」と超笑顔で言われました。

師長は、私が「やっぱり休職しません」と言うと思っている&休職したいとは言わせないという圧で笑顔だったんだと思います。

私はすぐに「休職します」と言って診断書を出しました。もうそこに迷いはありませんでした。

ここから師長の攻撃が始まりました。

へ〜

まず、診断書を見て「へー、この日には休む気でいたんですね」と言われました。

言った内容もさながら急に敬語になるのも怖すぎました。

そもそも私は前回の面談の時点で休職したいって言ってて、師長が勝手に先延ばしにしただけなのにこんな言い方をされたのは不服でした。

まあその時はそんなこと考える元気もなく、ただ「休職を勝ち取る」というミッションにしか頭にありませんでした。

迷惑

その次に「もうすぐ○○さん(先輩)も異動で、あなたもいなくなったら他のスタッフすごく大変になるけど、それでも休む?」と言われました。

そもそもその先輩が異動になることも知らなかったし、その先輩は私が尊敬している先輩だったのでまずそこに驚きました(絶対そこじゃない)。

そして、体調不良で休みたいと言っている部下にそんなことをいうことに驚きました。

そりゃ元々スタッフが少ないこの病棟でこれ以上スタッフが減る(しかも急に)というのはとても迷惑をかけることはわかっていましたし、師長がそう思うのも無理はないと思います。ただ、それを相手に直接言ったところでどうにもなりません。
「じゃあ、休むのやめま〜す」ってなる人は休まなくていいもん。

今更

そして「いぬさん、仕事が辛いって言ってたよね?休んでも仕事が辛いのは変わらないし、ブランクがあったら余計しんどいと思うけど?休職はやっぱりしないほうがいいんじゃない?」「今なら受け持ち減らすとか夜勤減らすとか業務調整するけど?」と言われました。

前の面談の時は業務調整するなんて一言も言わなかったから、できることならそれすらもせずに押し通そうと思っていたんだと思います。

でも私が引き下がらないから少し譲歩したのかな?

でももう手遅れで、仕事がちょっと減ったぐらいじゃどうにもならないところまで来ていました。

万が一業務を減らしてもらっても他のスタッフから文句言われながら仕事することになるし、そう言い出した師長すらも「仕事減らしたのに終わってないの?」と圧がさらに強くなることは目に見えていました。

根拠は?

私は前回の面談で「休職は3ヶ月が目安で1ヶ月ごとに状態を見て延長するか復帰するか判断すること」を伝えていたんですが、師長は「1ヶ月で戻れなかったらもう厳しいよね?」と言ってきました。

1ヶ月って、その根拠はどこからきたのか本当に謎です。

ダメ押し

私が休職を譲らないことを悟ると、師長はどんどん不機嫌になっていきました。

師長が部長に電話するために離席して一人になったとき、私は師長の言葉のきつさに耐えられず泣いてしまいました。

すると戻ってきた師長に「え、それなんの涙?」と半笑いで言われたのを覚えています。

あのとき手を出さなかった自分を褒めたい。

嫌がらせ

その後「書類書くから病棟行くよ」と無意味に病棟に連れていかれました。

書類書くだけなんだから絶対病棟じゃなくてもよかったのに。ただ私に嫌がらせしたかっただけだと思います。

私服のまま病棟に上がりました。その前数日休んでいるから、周りの先輩たちには不思議そうな目で見られました。

しかも待ってる間に夜勤明けのプリと遭遇してしまいました。プリに「大丈夫?」と聞かれました。ちなみにこれが最初で最後のプリとの「説教以外の会話」です。

まずプリがそんな声かけしてくることに驚きました(別に優しい言い方でもなかったけど)。

でも私は何も大丈夫ではなかったし、これから休むことは決まっていたので「すみません」とだけ返しました。結果的に、これがプリとの最後の会話でした。

言いつけ

帰ってきた師長に「休職だけど、ここの職員だから、その自覚をもった行動してね。出歩かないでね!!」と言われました。

*この時は遊びに行くなって意味だと思っていましたが、休職後の電話でのやりとりで「その辺も散歩するのもだめ」だったらしく(「体動かさなきゃだめよ、外出ちゃだめだから家の中歩くとか」って言われた)、流石にそこまで言われる筋合いないと思ったのを覚えています。

帰って来れない

ぶっちゃけ休職したらもう復帰は無理だと思っていたけど、復職する可能性は(限りなく0に近いけど)0じゃないし、復職するつもりがないと休職もできないと思ったので「ゆくゆくは復帰したい」と師長に伝えていました。

でも師長の発言の数々を聞いて「絶対ここには戻ってこれないな…」と思いました。

もちろん病んだところにまた戻っても再発するだけだという意味もあります。

でもそれだけじゃなくて、ここまで押し通して休んだから、帰ってきても師長の風当たりがすごそうだなあって思ったからです。

⑩に続く…「休職と先の見えない不安」

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