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やる気いっぱいだった新人看護師が病んで仕事辞めた話④

引き続き、私が新卒で就職した職場に入職してから病んで退職するまでの話をします。

1話はこちらから↓

束の間

7月中旬ごろまではなんとか落ち着いて、休みの日たまに近所なら外出できるようになりましたが、また7月下旬から少しずつ病み始めました。

プリと勤務がかぶることが増え、怒られることが増えてきました。

プリは、私ができることが増えてきてもできないことしか目につかないらしく「いつになったらできるようになるの?!」「前も言ったよね?!」と怒っていました。褒められるどころか、否定しかされませんでした。

日勤は受け持ちが増え、毎日20時ごろ退勤していました。やっといつもやってきたことができるようになったと思ったら新たなことを覚えなきゃ行けなくなり、一向に仕事に慣れませんでした。

夜勤のしんどさ

7月から夜勤が本格的に始まりました。

何度か様子見ながら自立していくって聞いていたのですが、7月からは強制的に自立になりました。

師長さん曰く「あなたたちが早く自立してくれないと、先輩の夜勤と負担が増えるんだよ?!」だそうです。

なぜか新人は毎回同じ部屋(急性期だから患者は全然違うけど)、しかも重めのエリアばかり持たされていました。重症個室やオペ後(多いときは4人とか)を含めて20人近く受け持っていました。

またなぜか私が受け持った時に状態が悪くなる人が多く、常にバタバタした夜勤しかありませんでした。

いつも「なんでこんな時間かかるの?」「もっと工夫したほうがいいんじゃない?」「今回の敗因はなんだと思う?(割と上手く周れたと思った時に言われた)」と毎回先輩に勤務後怒られていました。

自分なりに精一杯工夫して急いだ結果これなのに、全く何も考えず頑張っていないように言われてとても辛かったです。

二度目のメンタルブレイク

本格的にまた病んでしまったのは、8月上旬です。

夜勤明けて休みを挟んで日勤に出勤したら師長さんから呼び出されました。

私が夜勤で受け持っていた患者さんが状態が悪くなったこと、私がその兆候を見逃していたということを言われました。(患者さんはその後回復しました)

私はその時夜勤3回目とかで、しなければいけないことに追われて患者さんの観察がしっかりできていませんでした。

私はその日の仕事はいつも以上に手につきませんでした。

初めて、仕事内容自体が嫌になりました。

自分のミスで人が死ぬかもしれないということに耐えられないと思いました。

ただでさえ夜勤の朝はやらなきゃいけないことが山ほどあって慣れない中こなしても(こなせてないけど)、患者さんをしっかり観察するということは私にはできないと思ったんです。

もちろん、命を預かる仕事であるということは看護師になる前からわかっていました。

ですが、実際体験しないと実感なんて湧かないものです。

第二の病み期がきてしまいました。

この時、私は転職しようと思い何社か転職サイトに登録し、実際に地元や今住んでいるところの求人を取り寄せました。

そしてエージェントの人と色々話をしたのですが、就職し半年も経っていない看護師が転職することの難しさ、デイサービスや脱毛などを探しても難しいor募集がないor給料激安、病院を勧められる、給料が駄々さがりという現実を突きつけられました。

それを見て、私はここで頑張るしかないのかと悟り、病んだまま仕事を続けることにしました。

やっぱりプリは無理

プリは相変わらず勤務がかぶるたびに私を責め立てました。

8月中旬に「あなたは4月から全く何も成長してない」って言われた時は、本当にどうしようかと思いました。

夜勤もしてるのに、全く何も成長してないってひどくないですか?

おまけに、「あなたが成長しなくて、私も悩んでるのよ」って言われました。あれだけ無視したりきつい言い方したりしかしないくせに、よくそんなこと言えますよね。

私はプリに話しかけるのがとても苦痛で、聞きたいことがあってもプリがいないことを見計らって他の若くて優しい先輩に聞いていました。

その先輩達も私がプリに聞けないのを察していたのかわかりませんが優しく教えてくださいました。

絶望

あまりにも業務ができるようにならないので、私はプリに相談しました。

もしかしたら、相談されたり頼られたら嬉しいタイプかもしれないという希望に賭けてみました。

「私、色々工夫して業務するようにしてるつもりなのですが、なかなか上手くできません。○○(プリの名前)さんから見て、もっとこうした方がいいとかアドバイスいただけないでしょうか?」

そんなおかしな相談でもないし、聞き方も失礼ではなかったと思います。

しかしそれに対するプリの返答は

「私はあなたとずっと一緒に業務しているわけじゃないから、知りません。自分で考えないから成長しないんじゃないの?」

びっくりしました。いくらこんなクソみたいなプリでも何かしらアドバイスはしてもらえると思っていたのですが、想像の数千倍きついことを言われました。

たとえ私の行動を直接見てなくても、経験則で新人にありがちな間違いとか効率悪い行動とか教えてくれてもいいじゃないですか。でもそれもせず、突き放されました。

これ以降、患者さんのこと以外でプリに相談するのをやめました。


⑤に続く…次回「たくさんの苦痛と後悔」


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