歩くのってこんなに重労働だったのか(日記)
2023年8月30日(水)晴れ
5時半起床、散歩に行きたい。夜中は2時間おきくらいに目が覚め「まだこの時間」を繰り返す。恐らく、術後に眠り過ぎたんだと思う。幸い傷自体は痛まずにいるのが有り難い。朝ご飯、色々食べた。ご飯って美味しい、白米が多かった。ベッド上で歯磨きをする。点滴を外してもらったのでフォークナーを読もうと思ったが、仰向けのまま読むのには物理的に重量級なので、軽めのものを読むことにする。フォークナーごめん、先にレオ・ペルッツを読む。
おじいちゃん先生にLINEを返す。早く歩きたいと送ったら「まぁ落ち着いて」と言われた。怠さを感じたので検温したら、いつもより発熱していた。全麻の後には、ままあることらしい。身体についてる管たちを外して自力歩行、歩けるって素晴らしい。でも歩くのってこんなに重労働だったのかと感じ、生きているだけで皆んな偉いと思った。お昼ご飯、何か色々食べた。白米が多かった。歯磨きをして休む。
午後、アイスノンを借りて呑気にお昼寝をしていると看護師さんが来た。今から外来に行って欲しいとのこと。先生に傷のチェックをしてもらって、出血もそんなにないのでドレーンを外してもらった。解放感がすごい、これで寝返りが打てる。ベッドに戻り、テュルリュパン/レオ・ペルッツを読み終わる。
何というか……私は読者だからどうしても神の視点になってしまうのは仕方ないし、あまりこういう言い方はしたくないんだけど、主人公に対して「哀れだな」という感想を抱いた。貧しいかも知れないけど、大人しく今までの生活を送っていれば、と思った。私はベルばらが大好きだから面白く読めた。ラストを読んだ時、それまでのラヴァン公爵夫人の視線や仕草を思うと、哀れさがより増す。尚、フォークナーを読もうかと思ったが、まだドレーンが外れたばかりなので、物理的に軽めの谷崎潤一郎を読む。フォークナー本当ごめん
夜ご飯、色々食べた。白米を減らしてもらったけど、それでも多かった。歯磨きをする。熱が下がらないので、休み休み読書。消灯まで谷崎潤一郎を読み、消灯後はKindleで大江健三郎全小説。本読まずに寝ろって感じだけど、なかなか寝付けないので、睡眠導入剤代わりということで