ーあなたも叱ってるじゃないですかー
こんばんは。
タカシです。
お久しぶりのテキスト投稿になります。
愛犬家の皆さん「犬は叱らない!!褒めるの!!」ってよく聞きますよね。
同時に「昔は叩いてしつけたもんや!」「叱らずに悪い事を教えることが出来るもんか!」と言う意見もちらほら聞くと思います。
本日はそんなお話。
ー「結局あなた(トレーナー)も叱ってるじゃないですか?」ー
犬に何かを教えた時や問題行動を修正している時に「褒め続ける」事は不可能です。
だって、にんげんだもの。。。
「マテ」
・
・
・
「オイ!!」
ほら、結局叱って教えてるじゃない!!
突っ込まれることがあります。
これって「気づかせている」んです。
「叱る」「怒る」「罰を与える」似てますが全然違いますよね。
無意味な反省を求める事=虐待|タカシ(福路トレーナー教室)|note
トレーニング時の「オイ!!」や「アー」は「叱る」ではなく「気づきの声掛け」です。
まず、ココが大事。
そこを踏まえた上でこの「オイ!!」の意味を説明させてください。
この「オイ!!」は「その行動ちがわへん?」と言う合図です。
「叱って」いるように聞こえるのは人間側の都合です。
人間は相手の行動を止めようと考えた時「叱る」がやりやすいんです。
深く考えずに「叱る」行動をとります。
自分の感情に引っ張られて「怒鳴る」「怒る」をしたにもかかわらず、「今、叱ったらんとアイツにとって良くない」と後付けで言い訳する事も得意です。
「怒る」と「叱る」を区別できない人間が大多数を占めています。
なら、人間都合の合図として「オイ!!」と「叱る」風のコマンドにした方が楽なんです。
人間にとってはね。
ーテクニックとしての「叱る」は「褒める」が先に来るー
「褒めるだけでは問題行動は治らない」
も
「時には叱る事も大事」
も
「褒めて問題行動を治しましょう」
も
順番が大事なんです。
「褒めるだけ」では緊急時その行動を止める事は出来ません。
「叱るだけ」では犬は正しい行動を知りません。
「褒めて好ましい行動(正しい行動)を犬に教えて」
「叱って間違った行動に気づかせて」
「好ましい行動を褒めて選択させる」
順番が大事です。
「叱る」だけでは犬は「何が正しい行動か」知りません。
知らない行動を求められ、間違ったら「叱られる」
そんな理不尽なトレーニングはないですよね?
逆に「褒める」だけでトレーニングを続け「叱らない」と
緊急時犬を止める事が困難になります。
例えば他人を噛む行為は犬にとって社会的に抹殺されてしまう行動です。
咬傷犬と言うレッテルを張られるとその子に待っている未来は殺処分や飼い殺しと言う不幸な未来しかありません。
我が犬が他人に攻撃行動を見せた時「褒める」ルールでは対応できません。
「その行動は許されないよ」と気づかせるための「叱る」は必要になります。
ただ、「人を咬まない事は良い事」と「褒めて」教えてもらっていない犬は正解がわからず「叱って」その場を止めることが出来たとしても同じ状況になれば「攻撃行動をとり」「咬みつく」事になります。
正しい行動を「褒めて」教え
好ましくない行動は「叱って」気づかせ
正しい行動に「褒めて」誘導する
順番が大事なんです。
そして「叱る」は人間の都合で「叱っている風コマンド」を使っているだけです。
「言ってわかるはず」「言い聞かせます」は危険です。
人間と犬と言う別種のコミュニケーションに「言ってわかる」「言い聞かせます」は無意味です。
「言ってわからない」場合は「叩く」んですか?
ーまとめー
・何が正しい行動か教えてもらっていないのに「叱られる」ようなトレーニングは理不尽すぎませんか?
・「叱る」「怒る」「罰を与える」は別物です。ドッグトレーニングの「叱る」はもっと別物です。
・「叱ってる風コマンド」は人間都合です。
・「褒めて」正しい行動を教える
「叱ってる風コマンド」で気づかせる
「褒めて」正しい行動に誘導する
順番が大事!!
※「叱る」や「怒鳴る」トレーニングを肯定しているわけではありません、誤解しないでください。
「やっぱり「叱って」あげないと問題行動は治らないよね」
「トレーナーさんだって叱ってるじゃない」
に対するアンサーとして「叱る」事について書きました。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、また。
「叱る」について読んでいただけたならこの記事も読んでもらえると
嬉しいです
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2019年5月末に出張型ドッグトレーニングスクールを始めました。 犬と飼い主の関係づくりのお手伝いをモットーにやらしてもらっています。 アイコンタクト アイコンタクト とばっかり言う地味なトレーナーです