![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/10728002/rectangle_large_type_2_37d78fc801e041b9283a66cbe6257a50.jpeg?width=1200)
谷根千、スーツ男
先日、本駒込付近での仕事が早めに終わったので、谷根千を散歩した。
谷根千と言えば谷中銀座。京成線沿いに住んでいる私は、谷根千散歩となれば自然と日暮里駅に降り立ち谷中銀座からスタートするのだが、今回は初めて千駄木方面からのスタートになった。
まだ谷中でもないのに猫に会った。西日が差し込むこの時間に出会うと、ちょっとした神様のようだ。神様は人馴れしているのか、こちらを向いて立ち止まっては何かを訴えかけるように口を動かしていた。信心の足りない私には何を言っているのかわからなかった。
私の場合、野良の神様との距離感はこのくらい。
文京区の住宅街は、品があってブルジョワ感が漂う。庭先に桜や梅が咲いている家も多々あって、ぜひ写真を撮りたいと思ったが、スーツの男が夕暮れ、人様の家をパシャパシャ撮るのは文京区の治安のためによくないので、生け垣の椿で我慢した。
古マンションと青空。相性バツグン。
千駄木駅のある不忍通りから一本奥の通りへ入ると、見覚えのある商店街が。
余談だが、私は通りの名前が覚えられない。散歩はしょっちゅうするので東京の道には詳しいつもりでいるが、名前がわからないので人に説明ができない。たまにタクシーに乗るときに困る。早稲田通りと明治通りのどっちが北側にあるかもいまだによくわからない。環七と環八だけはわかるけど。
閑話休題。
途中、谷中銀座商店街入り口が現れたけれど、入り口すら撮らずに直進。根津へ向かう。
谷中、千駄木よりも根津のほうが下町っぽさがあって好きだ。谷中は半観光地のお洒落レトロ、千駄木は一番リアルに人が住んでいる商店街、根津は生活感がありすぎて逆にリアルじゃない感じ。それぞれによい。
東京は普通に道端で桜が咲いているので、あえて花見スポットに行かなくても桜を楽しめるのがありがたい。
不忍通りをはさんで向かい側に根津神社があったのだけれど、細路地に夢中で通り過ぎてしまった。
根津駅の手前で左に折れ、日暮里方面へ。
途中で「カヤバ珈琲」があったのだけど、入らなかった。ここはひとりで入る喫茶店ではないと思っている。
寛永寺ってここにあったんだ。
ここでも桜が咲いていた。あまり深追いせず、谷中霊園へ。
入り口近くに「イナムラショウゾウ」というパティスリーがあって、入社1年目に部署の男性からのホワイトデーをまとめてここで買ったら、大好評だった。ケーキをイートインできるらしくて、いつか食べてみたいと思っている。
霊園って散歩コースとしては優秀だけど、基本お墓なのでどう撮っていいかむずかしい。そもそも撮っちゃいけないのかな。こんな桜並木なのに?
谷中霊園側から日暮里駅に入ると、線路の上を通ることになる。墓地と線路に挟まれて、裏道みたいで好きなエリアだ。高校のチャリ通学の帰りにここへ寄ってひと休み、とかしてみたかった。
日暮里駅に着いたので家に帰ってゆっくり作業しようかと思ったが、仕事のメールが来ていたので、「友路有(トゥモロー)」という喫茶店に入って返信をし、ちょっと休んでから帰った。
日暮里はよく来る街なんだけど、「馬賊」という大好きなラーメン屋に行くと満足してしまうので、あまり深掘りできていない。繊維街をはじめて歩いたのも結構最近だ。今後もうちょっと日暮里を攻めてみようかな。