蛙の子は蛙?医師の子供は医師になる確率が高い!?
医師の子供は医師になる確率が高いと思いますか?
巷ではよく言われることですよね。
果たして本当にそうなのか?
私自身の経験も振り返って考えてみます。
まずは結論を。
医師の子供が医師になる確率は高いと思います。
こんな人は必読
・医師の世界に興味のある人
・周りに医師の知人がいる人
・医師夫婦の家庭に興味がある人
・子供に医師になってほしいと願う親御さん
最初に私自身の話をさせてもらいます。
私の両親は医師ではありません。
ですが、私は小さい頃から将来の夢は医師でした。
理由は様々ありますが、今日は割愛します。
そして運よく、医学部に進学でき、無事医師になることができました。
当たり前ですが、医学部医学科の同級生は全員医師になりました。
同級生は100人ほどいましたが、親が医師だった同級生はどれくらいだったのでしょう。
調べたわけではないので、正確には分かりませんが、だいたい4-5割程度だと思います。
多いと感じるか少ないと感じるかは、人それぞれでしょう。
ただこの数字には1つバイアスがあります。
私が進学したのは地方国立大学でした。
大学を卒業して医師になり感じたことは、私立大学出身の先生方は、親が医師である確率が高い、ということです。
みなさんご存知かもしれませんが、私立大学医学部は、国公立大学に比べて学費が格段に高いです。
経済的に裕福な家庭でないと、子供をそこに進学させることはできませんよね。
ということで、私立大学における、親が医師である確率は、国公立のそれよりも高いと予測されます。
とは言っても、別の道に進んでも良いじゃないか。
なぜ医師を目指すんだ?
ここで私の妻が登場します。
私の妻のお父さんは医師です。
小さい頃から医師として忙しく働く父の背中を見ていたようです。
そして、自然と医師を目指すようになった、と聞きました。
ここでのキーワードは『自然と』です。
これって、医師に限ったことではないですよね?
家業、という言葉があるように、子供の職業選択には少なからず親の影響があります。
サラリーマンの家庭で育った子供は、サラリーマンになることに疑問を持ちません。
いきなり自身で起業しようと思う子供の方が確実に少ないでしょう。
(もちろん親の教育次第ですが。)
一方で、自営業の家庭で育った子供は、自営の道に進む確率が高いとも聞いたことがあります。
これも、親の背中を見ていたら自然なことなのでしょう。
まさに、蛙の子は蛙、ですよね。
だから、医師の家庭で育った子供は、自然と医師を意識するのでしょう。
そして私も、今では二人の子を持つ親です。
自身の生活を振り返ると、確かに子供への影響は非常に大きいと感じています。
例えば、自宅で子供と過ごしている時に、病院から急患の電話があることは日常茶飯事でした。
子供と遊んでいても、事情を説明して対応します。
電話対応で済まなければ、そのまま病院に向かいます。
手術の予習復習のため、自宅で手術書や手術ビデオを見ることも当たり前。
そんな時、子供が寄ってきて、
これなに?
と聞かれると、簡単に説明をします。
幼稚園のお迎えの途中に、子供を連れて妻のクリニックに行くことも珍しくありません。
子供たちは、ママの病院、と言って喜んで向かいます。
どうですか?
思いっきり影響ありますよね。
どういった経緯だったかは忘れましたが、我が家には子供用の解剖の本(イラストで簡単に書いているもの)があります。
一時は兄妹揃ってその本が好きで、よく解説してました。
結果的に、腎臓のイラスト見ると
ジンゾウ!おしっこだ!
と喜んで叫んでます。
親の影響力ってすごいですよね。
だからこそ、子供とは真剣に向き合わなくてはいけいないと痛感させらます。
私としては子供に医師になって欲しいとは思いません。
世の中には、たくさんお仕事があります。
私が知っているだけでも、面白い世界がたくさんあります。
そして、私が知らない世界は、私が想像する以上に広く、面白いものだと思います。
だからこそ、医師という狭い選択肢にとらわれず、広い視野と感性を持って、自分の道を決めてもらいたいと思っています。
結果的に、医師になりたいと言えば応援します。
ただし、それば自分が決めた道なんだぞ、としつこいくらい確認するでしょう。
とは言うものの、半年くらい前に息子から衝撃の言葉が飛び出しました。
大きくなったら何になろ♪
の歌をご機嫌に歌っていた息子。
興味本位で、
何になりたいの?
と聞いてみると
病院の先生か郵便の人!
と言う返事。
やっぱり出てきた病院の先生。
すでに影響強めです。
一方で、
郵便の人?
はて?
もちろん息子に問います。
すると
だってママは病院の先生で、パパは郵便の人でしょ?
なんだと!?
上述で散々かっこいいことを語っておきながら、息子は私のことを医師ではなく郵便局員だと思っていたようです。
と言うことで、最後は余談になりましたが、家庭環境の影響は大きいと言うことですね。
我が子たちは将来何になるのでしょう。
楽しみに見守りたいと思います。