障がいもアレルギーもひとつの弱さ
先日第4回Intilaq SIA Nightが行われました。
ゲストは一般社団法人ファブリハ・ネットワーク代表の伊藤彰さん。
建設会社勤務を経て、訪問看護ステーションで作業療法士として在宅のリハビリに携わってらっしゃいます。
持っている力を発揮させてあげたい
日常の不便を解消し、力を発揮しやすくするために自分達で環境を創る
使う人も創る人
社会のみんながクリエーター
力を発揮できる社会へ
(伊藤彰さんプレゼンより抜粋)
私の姪は生まれつき脳に障害があり、自力で走ることは無理だろうと言われていました。
だけど、色んな方の手助けで今では大手通信会社で正社員としてお仕事をしながら、自立するための練習をしているところです。
本人も家族も充分ありがたく、満足していますが、伊藤さんのお話を聞いて、もっとやってあげられることがあったんじゃないか、
本人が本当にやってみたいことってなんなんだろう、もっと聞いてあげられたらよかったんじゃないかと考えさせられました。
次に会った時に好きなこととかやってみたいことを聞いてみたいなと思っています。
ちょっと別の話になりますが、うちの子どもたちが通った幼稚園には車いすの子やベッドに寝たきりのお子さんも在園していました。
園長先生のお話がとても印象に残っています。
歩けないことはひとつの弱さ
すぐ泣いてしまうのも弱さ
すぐにお友だちをたたいてしまうのも弱さ
アレルギーもひとつの弱さ
みんなそれぞれ色んな弱さを抱えている
だから同じだと。
幼稚園には色んなお子さんが通っていましたが
子どもたちは自然とそれを受け入れ、仲間として暮らしていたように思います。
でもやっぱりアレルギーの人もみんなと同じものを食べたかったり
体に障がいがある人もみんなと一緒に遊びたかったりすることもあると思います。
伊藤さんが作る自助具でその弱さを補うこともできるんですね。
そんな世界があるとは知らずにいました。
もし自分がやりたいことができるようになって
楽に活動できて、楽しく過ごせることで自信がつくとしたらそれはすばらしいことだなと思いました。
そしてなにより伊藤さんの活動に共感するのは作り手だけでなく、障がいをお持ちの当事者や、地域の方を巻き込んでみんなで一緒に自助具を作っていることです。
作り手がただ提供するのではなく、当事者やサポーターさんたちがどうしたらいいか一緒に考えて一緒に作っていく。
そのプロセスがとってもステキだなと思います。
地域の人を巻き込むことで、どんな手助けがあるといいかお互い把握できるし
こういう活動を知らない人にも情報が伝わって、温かい輪がますますつながっていくといいなと思っています。
すぽっとラボ なんでもや工房
TOM メイカソンTOKYO
書籍「3Dプリンターで自助具を作ろう」
BY 陶山 まゆら