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本の読み方(読書は偉いのか)

数年前、大学生は平均すれば月に1冊も本を読まないというアンケート結果が出ました。

外出自粛の影響で本を読む学生も多少増えたと思いますが、それでもスマホやゲームで時間をつぶす人が多いんじゃないでしょうか。

こういう出だしだといかにも「最近の若いもんは本を読まない。これはいかん」という嘆きに聞こえますが、私は別に「スマホ、ゲーム、漫画、映画、雑誌より読書が素晴らしい」と思っているわけではないです。

明治時代、小説は低俗なものとされていたそうであります。

「スマホなんてやってないで」と同じノリで「小説は読むな」と批判されていたのでしょう。

最近になって「この漫画はぜひ読んでほしい」というコンテンツが増えた気がするのは、親に叱られながらも漫画を読んできた世代が大人になり、市民権を得たからでしょう。と同時に、「若者が本を読まない」と同じように、「若者が漫画を読まない」という危機感を大人が持っていることの表れかもしれぬ。

読書も漫画もゲームもしょせんは暇つぶしに過ぎずお互いは対等です。どの世代に受けがいいかの違いだけです。(異論は認めます)

と、書いてきたうえで、それでも本を読みたい、という人に私なりの本の読み方を伝えます。

1.読書は勉強ではない。何か得ようとしない。

いくら面白いゲームでも、「やりこんで学んだことを原稿用紙にまとめて」とか言われたらやりたくないですよね?

一方読書はというと、国語で長文を読まされ問題を解かされたり、読書感想文を提出させられたりしたせいで、多くの人に「読書を通して何か得なければいけない」という先入観がある気がします。特に「本くらい読まなきゃな―」などと言っている人はおそらくその先入観にとらわれています。

この先入観をもつと、ゲームと同様、いくら面白い本でも純粋に楽しめなくなるでしょう。「このゲームおもしろい」と同じように「この本面白い」くらいの感想で大丈夫です。

2.挫折や読み飛ばしは罪でない

本の作者があなたより世間を知ってて、偉いわけではありません。

どんなに評判の良い本でも、あなたが「この本つまらない」という権利はもってよい。理由なんていりません。潔く読書をやめるか、パラパラめくってなんとなく作者の言いたいことをつかむで大丈夫です。

挫折や読み飛ばしを繰り返せば、本当に面白い本が見つかるでしょう。

つまらないテレビ番組に当たったらチャンネル切り替えるじゃないですか。それと同じです。

3.図書館か古本屋、あるいは知り合いから借りる

私はツイッターや過去に読んだ本、知り合いのおすすめなどをもとに本を探します。しかし、読みたい本が面白いかどうかはわかりません。

返却期限までに読み終わらなけらば自分にとって面白くない本だった、と思うことにしています。私は本を買うと返却期限がないので読み切らない場合が多い。

私はよく図書館で一度に3~5冊借り、2週間の期限で読み終わるのは1~3冊ほどでしょうか。

ただこのご時世、多くの図書館が閉まっています。そんな時は古本屋で本を買いましょう。”挫折しやすく”なるからです。

私の場合、本を買うのはもう一回読みたくなった本か、新刊などです。

知り合いから借りるのも手です。図書館以上に期限を守らなければならない。

厄介なのは読んだ感想を求められる点でしょう。もし面白くなかったら?

多くの貸し手は「好きな本をすすめた」事実に一番満足します。

私は「ごめんこの本私に合わなかった」というのも全然ありだと思います。せっかく貸してくれたのにと思うなら、多く貸し手は本を返し、「感想は?」と聞かれたら「ああ、よかったよ」と言ってくれればそれでよし。

「だろ?特に○○の部分とかやばくね」などと話が続くのなら、貸し手はむしろ好きな本について語りたいのであって、借り手の感想はあまり重視していない。適当に相槌でもはさめばお互いの親交も円滑に進むでしょう。





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