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やっぱり諦められない事
私には自分のアトリエを持って品物を作るという夢がある。
現在40歳、今は時短で働くワーママです。
29歳で結婚して31歳で長男を出産その後、夫の転職で引越しをし田舎から街へ家賃の事など考えると私も安定してしっかり働かねば!と再就職。再就職して3年ほど経って長女を出産。育児と仕事に奮闘してきた30代。
私のような方はきっと多いし幸せだなんだと思う。
けれども、自分が何を好きとか何を作りたいとかそんな事はさておきな日々だった。帰宅後子供をお風呂に入れてご飯用意して食べさせ歯を磨いて少し遊んで一緒に布団で気絶。
そしてまた朝ゴングがなる。常に駆け足で生活しているようなそんな中で私にとって物作りは手の届かない所へ行ってしまったかのようなそんな感じがしていた。会社ではせっせと使っているが生産であって制作ではないようなそんな虚しさをいつも抱えていた。
それでも、子供の新しい服が買えるのも、お菓子は身体によくないから一個にしようと言えるのも仕事があるおかげと思うと仕事というのは本当にありがたい存在だ。
下の子が4才半になってきたこの頃、不意に自分の時間が生まれるようになってきた。今までも時間の使い方などのを本を読んだりして頑張ってみたものの上手く行かなかった。けれど子供の成長とともに本当に少しずつだけど余裕が生まれてきた。
よし!と仕舞い込んでいたバーナーを出してみると、なんとつかえなくなっていた。家の片付けをしつつ作業場も片付け始めたら、知り合いから亡くなったおばあちゃんの結婚指輪の修理を頼まれた。嬉しさとともに「できるかな」という不安がよぎった。すぐにはできないかもしれないけどと断りをいれて大切な指輪を預かった。
バーナーとフラックス、プラチナロウも購入していざ修理してみるとちゃんとできた。
なんとも嬉しかった。だいぶ遅くなってしまったのだけどお客さんにもしっかりと渡すとができほっと安堵した。喜んでもらえた事もとても嬉しかった。
やっぱり物を修理すること、そして自分の頭に浮かんだカタチを形にする事がやりたいんだなと実感した。
母で会社員でジュエリー作家。初めは趣味のようなものだろうけどそれでもいいじゃないかと思うようになってきた。一つ一つやっていこうとそう思った。