【ほぼ全文無料】グルームヘイヴン 獅子のあぎと リプレイ風覚書【第一幕】
#ボードゲーム #アナログゲーム #グルームヘイヴン #獅子のあぎと
5月某日。
ホームグラウンド「ABE's nest」に集った男3人。
「えー、そういうわけで」
「『グルームヘイブン 獅子のあぎと』開幕です!!」
「イエ~~~~~~~イ!!」
・はじめに
本投稿は、ボードゲーム「グルームヘイヴン 獅子のあぎと(以下、獅子のあぎと)」のリプレイ風プレイ記録となります。
レガシーシステムが実装されているボードゲームのリプレイ記事という性質上、本投稿には「獅子のあぎと」のネタバレが多く含まれます。
これから「獅子のあぎと」をプレイする予定のある方や、ネタバレが気になる方につきましては、本記事の性質を十分に理解された上で読み進めて頂けると(もしくはブラウザバックして頂けると)幸いです。
なお、第一話にあたる本稿のみネタバレゾーンに差し掛かる直前に注意喚起をさせて頂く予定です。第二話以降の記事につきましては、少額の有料記事とさせて頂き、ご購入頂いた方につきましては予めネタバレにご了承頂いているという前提のもとで記事をお読み頂く、といった形式での公開を予定しております。ご理解とご協力の程よろしくお願い致します。
※
「グルームヘイヴン」「グルームヘイヴン 獅子のあぎと」のゲーム紹介、及びボードゲームにおける「レガシーシステム」についての解説は下記リンクを参照の事。
・登場人物(プレイヤー)紹介
【M(エム)】
「グルームヘイヴン 獅子のあぎと」を持ち込んだ張本人かつ進行役かつこの記事の執筆者。得意分野は90年代レトロゲーと死にゲー。好きなボードゲームは凶星のデストラップ。
【阿部氏(あべし)】
数百万円かけて構築したゲームスペースを自宅に持つ貴族。ヴァンパイア顔。得意分野はアメ車と麻雀とポケモン。好きなボードゲームはプエルトリコ。
【小松君(こまつくん)】
数十年の間リアル「アグリコラ」を生業としていた豪農。現在はエースパイロット。得意分野はSFとガンダムと格ゲー。好きなボードゲームはサンダーストーン。
・キャラクター選択
M:
「とりあえずキャラクター選択から始めましょうか。『獅子のあぎと』では4人のキャラクターから1人を選んで担当して頂きます」
阿部氏:
「もう悩むわ」
M:
「なお、全シナリオクリアまで基本的にキャラ変更できない事とします」
小松君:
「え!最初のキャラ選択めっちゃ重要じゃん」
阿部氏:
「RPG的に考えるなら、ロールの役割被らないようにした方が良いよなー」
小松君:
「あー、全員戦士系じゃなくてヒーラーも入れないと、みたいな事ね」
M:
「えーとですね、レッド・ガードとデモリショニストとハチェットとヴォイドワーデンの中から1人選んでください」
阿部氏&小松君:
「やべえ全然分からん」
【レッド・ガード】
・得意分野は「防護」&「モンスター操作」(教則本より)
・堅そう
・意外と脚細い
・赤色は単なる(ファッションの)好みなんだろうか
【デモリショニスト】
・得意分野は「近接ダメージ」&「障害物破壊」(教則本より)
・身軽そう
・速そう
・第一印象はグラップラー刃牙のガイア
【ハチェット】
・得意分野は「遠距離ダメージ」&「略取」(教則本より)
・強そう
・かっこいい
・名前が単なる武器名なのもシブい
【ヴォイドワーデン】
・得意分野は「治癒」&「支援」(教則本より)
・テクニカルそう
・パーティの生命線っぽい
・同梱の導入漫画では女性口調だったのでたぶん女性
阿部氏:
「ハチェットこれ格好良くない!?」
小松君:
「確かに!!造形が良い!!」
M:
「ハチェット格好良いですね!!Bloodborneの狩人みたい」
小松君:
「同梱されてた導入部の漫画読ませてもらったけど、デモリショニストがラッパーだって事しか分からんかった」
M:
「漫画の何も分からない感、分かります」
阿部氏:
「レッド・ガードこれ多分必要っぽいなあ」
M:
「なんかタンク的な感じですよね」
阿部氏:
「うーん悩ましい」
小松君:
「ジャンケンして、勝った人から好きなの取っていこうか」
M:
「いいですね」
阿部氏&小松君&M:
「ジャンケンポン!!!」
小松君:
「勝ち!じゃあヴォイドワーデンで」
阿部氏:
「お、紅一点の魔法使い系かあ。いいなあ」
M:
「あーそれやりたかったやつ!」
阿部氏:
「俺はデモリショニストにするかなー」
小松君:
「なんか色物くさいけど前衛近接職なんだね」
阿部氏:
「障害物除去とかもできるっぽい」
M:
「じゃあ俺は……これ実質レッド・ガード一択じゃないすか?」
小松君:
「安定感とかバランスをとろうとするならそうなるのかなあ」
阿部氏:
「あんだけハチェットで盛り上がってたのに」
M:
「みんな一番人気からはズラしたいみたいなとこありますよね」
小松君:
「ゲーマーの面倒臭い習性だわ」
※ネタバレ注意※
ここから先は「獅子のあぎと」シナリオ1のネタバレを多分に含みます!
そのことを十分に理解された上で読み進めて頂けると(もしくはブラウザバックして頂けると)幸いです!
ご理解とご協力の程よろしくお願い致します!!!!
・シナリオ1 起
M:
「ではシナリオ1、始めます。我々は『グルームヘイヴン』という街において、割と名が知られている傭兵団『獅子のあぎと』の一員です。今回の仕事は『失踪した鍛冶屋の捜索』です。鍛冶屋の妻サンディから依頼を受けました。サンディからの提示額は充分なものではありませんでしたので、報酬の事だけを考えると慈善事業的な意味合いを持つ仕事ですが、これを解決して名声を維持できれば結果的に大きな仕事も舞い込むだろう――と、そういった思惑もあり、仕事に取り掛かっているわけです」
小松君:
「俺らは傭兵で、消えた鍛冶屋を探していると」
M:
「はい。ただ背景として、ここのところグルームヘイブンの貧民街では鍛冶屋だけでなく行方不明者が続出しているようで、街は騒然となっているとの事です」
阿部氏:
「連続失踪事件って感じね」
M:
「そうですね。本来であれば貧乏人が何人消えようが誰も気に留めないような街なんですが、今回サンディはどうにかこうにか傭兵団に捜索を依頼できるだけの金を苦労して用意したようで……まあそういうこともあり、我々はこの仕事を引き受けたと」
小松君:
「もう楽しいわ」
M:
「で、ですね。我々は2週間ほどグルームヘイヴンの街の外を調査していたわけなんですが、結局は足にマメを作っただけで、鍛冶屋の手がかりに繋がるような成果は何も得られる事ができませんでした」
小松君:
「つらい」
M:
「そんで、陽も落ちたから街に戻って一旦英気を養いつつ今後の事を考えようと、そんな思いで久方ぶりにグルームヘイヴンの城壁に近付いて行くと、前方に怪しげな影が」
阿部氏:
「はい、きた」
M:
「我々は前方の動きを察知してすぐさま臨戦態勢を取りました。暗くて良く見えませんが、どうやら樹木によって即席のバリケードが作られているようで、その後ろから!ああ!我々の姿を察知したヴァームリングたちが飛び出してきた!!」
小松君:
「……?」
阿部氏:
「すまん、盛り上がってるとこ悪いんだけどヴァームリング is 何?」
M:
「あの、なんか、いわゆる雑魚敵です」
小松君:
「よし殺そう」
・シナリオ1 承
M:
「我々の初期陣形、これでいいですかね」
阿部氏:
「うむ、セオリー通りだな」
小松君:
「セオリーとは」
阿部氏:
「えーちょっとこれ敵多くない?」
M:
「6体すか……しかもそのうち1体エリートとは」
小松君:
「ちょっと大丈夫なのこれ?」
M:
「とりあえず前出て手前のやつ引き付けます!そのあと殴りで2点」
阿部氏:
「あ、じゃ続けて攻撃入れるわ。攻撃……いや連撃かこれ!?」
M:
「え、連撃?デモリショニストそんなんあるんすか」
阿部氏:
「攻撃修正引いて……±0の+1だから、2ダメージ×2」
M:
「強っ!ちなみになんて能力カードです?」
阿部氏:
「えーとね」
阿部氏:
「ワンツー・パンチ」
M:
「だっせえ!!!!」
小松君:
「シンプルにダサい」
阿部氏:
「お前らバカにするけどこれで1体倒したからね!」
M:
「よっしゃ、では次ラウンドさらに前に出ます」
小松君:
「ねえ俺まだ移動してない」
M:
「右手のエリート引き付けます!正面のやつ殴れます?」
阿部氏:
「攻撃なら任せろ!!」
小松君:
「ねえ俺移動してない」
・シナリオ1 転
M:
「うおおおお!!『旋回突き』!!!」
※隣接している全敵を対象とする。つよい。
阿部氏:
「うおおおお!!『爆縮』!!!」
※攻撃+攪乱付与。つよい。
小松君:
「うおおおお!!『移動』!!!」
※移動。
M:
「うおおおお!!『一閃の鎌』!!!」
※中距離攻撃+足止め。わりとつよい。
阿部氏:
「うおおおお!!『デカいヤツ』!!!」
※範囲攻撃。超強い。
小松君:
「うおおおお!!『移動』!!!追いついた!敵は!?」
M:
「殺っときました」
小松君:
「つらい」
阿部氏:
「うむ、セオリー通りだな」
小松君:
「セオリーとは」
・シナリオ1 結
阿部氏:
「なんとか倒せた」
小松君:
「死人が出なくて良かった」
M:
「えー、さて。最後のヴァームリングを屠って一息ついた我々でしたが、連日の調査の疲れもあり、意識は既に傭兵団のねぐらである『眠れる獅子』亭に向きかけていました」
小松君:
「プレイヤーも疲労してるから良く分かる」
M:
「しかしここでふと疑問が湧いてきます。ヴァームリング達はどうしてこんなに街の近くで活動していたのでしょうか。もしかすると失踪事件と何か関係があるのでは……?そう考えた我々は」
阿部氏:
「いや考えてない考えてない。早く宿に帰りたい」
M:
「そう考えた我々は、付近にヴァームリングの根拠地があるのではないかと更に推論を進め、もう少しだけ調査を続行する事にしました」
阿部氏:
「マジかよ」
M:
「根拠地ともなれば、もしかするとヴァームリングがお宝を隠しているかもしれません」
阿部氏:
「街に何かあってからでは遅い。すぐに調査に戻ろう」
小松君:
「デモリショニストは身軽だなあ……」
M:
「といったところでシナリオ1クリアです!おめでとうございます!」
阿部氏&小松君
「おお~~~(パチパチパチパチ)」
M:
「なお、今回のクリア報酬は『新シナリオの解放』と『一部能力カードの入れ替え』です」
小松君:
「あれ、経験値とか入らないの?」
M:
「えーと、チュートリアルのうちは成長要素も少しずつ解放されていくみたいですね」
小松君:
「そうなんだ」
M:
「そのかわりと言ってはなんですが、シナリオ1をクリアした時点で、今使っていたキャラクターが本キャラになります」
阿部氏:
「え?今まで仮キャラだったの?」
M:
「さあ諸君、今すぐ各キャラクターの大箱を確認したまえ!」
小松君:
「急にゲームブック口調になった」
・シナリオ1 終幕
M:
「さて最初のシナリオを終えましたが、ぶっちゃけどうでしたか?」
小松君:
「めっちゃ面白いね」
阿部氏:
「いや、良いわこれ。めちゃくちゃRPGやってる感ある」
M:
「面白いですね。ネットでは『一人一キャラ担当するファイアーエムブレム』とかって意見が散見されましたけども、よく分かりますわ」
小松君:
「あー確かに。シミュレーションRPGみが凄くある」
阿部氏:
「対面でワイワイ会話しながらしっかりRPGできるのが素晴らしいわ。オンラインゲームだともう、ちょっと気を許すと人生相談とかしてくる奴がいて……」
M:
「オフラインと言うか、アナログならではのワクワク感すごくありますよねこれ」
阿部氏:
「よし、続きのシナリオやるべ」
M:
「お、連荘行きますか」
小松君:
「是非やろう。まだ14:30だし(集合13:00)」
阿部氏:
「え、もうそんな経ったの?これ時間忘れるな」
M:
「了解しました。それではシナリオ2に入ります。えー、ヴァームリングの痕跡を辿った我々はグルームヘイヴンの防壁に到達しました。そこで我々が目にしたのは……」
【続きはこちら】
※
以下、投げ銭用の後書を置いておきます。
序盤のいくつかのシナリオを終えた時点での感想です。
・Mの感想
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