令和4年7月10日の日記

 モンスターハンター:サンブレイク(以下SB)をプレイしている。
 おれはPS2の無印からハンターとしてのキャリアをスタートさせて以降F以外の大体のシリーズをプレイしてきた老害ハンターなので当然SBについても色々書きたい事はあるんだけど少なくともマスターランクが100に到達するまで感想の表明は自重しようと思う(めっちゃ早口)。とりあえずSB、10日間ぐらいプレイしてみた結果、現時点ではシリーズの中でもかなりプレイフィールが良い方だ、と感じているという事だけ記しておく。


 上の娘(8歳)から投げかけられる質問が、最近ひどく答え辛いものになってきた。「【特定の国】はやっぱり悪者なの?」と聞かれた時は「うーん……」と思わず考え込んでしまった。そこで「もちろんだよ!【特定の国】は弱いもの虐めをするひどい奴なんだ!」と断言できるほど、おれはそっち方面に明るくないし、自分の考えが絶対正しいと言い切れるだけの強いメンタルも持ち合わせていないので、ひとまず今ある情報から一緒に考えてみようか、とスマホでウィキペディアやいくつかのニュースをピックアップして2人で眺め、お茶を濁すしかなかった。

 何かに対する考えや答え、あるいは信条や信念、もっと大きく言えば自分の意思、のようなものを「自分の中で確立させる」という事と「それを誰かに発信する」という事の間には、すごく大きな隔たりがあるよなあと改めて考えてしまった。ましてやそれが、明らかに「大人=正しい」と思っている子供に対しての発信となってしまうのなら、尚更躊躇ってしまう。「おれにはおれなりの答えがあるけど、果たしてそれを伝えていいものかどうか」という。

 逆に言えば、答えの表明が苦手だからと言って、心や頭の中に答えが無いというわけじゃない、という事については十分注意しなければいけない。おれのように、それなりに年齢を経てきた中で、自分の価値観や意思が確立されていて、答えがある程度言語化できていたとしても、実際にそれを口にするのにめちゃくちゃ時と場所を選ぶ人間だっている。これは例えば、職場の会議などで部下や同僚に話を振った時にピンとくる反応が無かったとしても、決して彼や彼女に意思や考えが無いわけではない(場合もある)んだよ、という事でもある。なので、脊髄反射で他者に対して「何も考えが無いのか!」とイキる人にだけはならないように自分を戒めていきたいと思う。

 でも、じゃあそもそもどうして意思や考えの表明を躊躇ってしまうのか、という事についてだけど、例えばSNS、おれの観測範囲では特にTwitterで顕著だけど、インフルエンサーの発言にぶら下がっている有象無象のリプの中には「お前のその意見、誰が聞きたいん?」と思わされるようなものがいくつもあるわけで、それに対しておれは「自分が何者でもないのに自分の考えを表明するなんて(ましてや元は明らかにその道の第一人者がツイートしているのに!)とても真似できないぜ!」と思っている。すごく悪い言い方をすれば「お前クソザコなのにようそんなこと言えるな」とか思ってしまう。と言う事は、と言う事はですよ、裏を返せばおれは「こいつめっちゃクソザコなのになんか言っててしかも的外れだぜプププ」と誰かに思われたくないから、他人に変に思われる危険性があるからあまり自分を表明したくない、という、ある種の臆病さを持ってしまっているんだろうなという結論に至ってしまう。自分で言うのもなんだけど、この考え方ってちょっと怖くて、逆に言えば「じゃあその道の第一人者なら、クソザコじゃなかったら、どんな発言でも許されてしまうのか?」という事に繋がってしまうし、内心そう思っているであろう自分が否定できないのが怖いところです。元々ちょっと権威主義的なところあるなーとは自覚していたんだけれども……。

 で、ここからが本題なのだけど、先に触れたとおり「その道の第一人者」や「クソザコじゃない」パーソンであるならばある程度の発言が許されると個人的には考えていて、もちろんその「クソザコ/クソザコじゃないという判断」は誰がするのかと問われればそれは中々難しいところではあるんだけど、まあもう15年以上経ってるし、500時間ぐらいプレイした記憶があるからおれはクソザコではないだろうと思うので表明します。モンスターハンター2(ドス)はクソゲー。以上です。

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