週三回の集会の前には、家族全員で1時間ほどかけ予習をする。次の集会で学ぶ雑誌等を読み、質問への答えを考える。集会では司会者が質問をし、挙手をした人を指名し、指名された人が注解(回答)する。毎回注解しないと怒られるので、自分が答えられるところで頑張って挙手した。終わりごろになっても注解していないと、母が横から睨んでくるし、肘で突かれる。冷や汗が出るほど緊張した。 でも、この質疑応答による研究の時間はまだまし。問題は、日曜日の45分の講演や、木曜日の前半などのひたすら聞く時
手をつないで街を歩く親子、愛おしそうに我が子を見つめる親、友達と笑いながら歩く子ども達、クリスマスのキラキラした街並み、誕生日のケーキやプレゼント…。 誰もが普通だと、当たり前だと思っている日常。だけど、私にとって、それは夢のような、憧れる光景だった。子供のころから、そして今もただ普通に生きたいと願い続けている。だけど、生まれてからずっとそうだったように、死ぬまで叶うことはないだろう。 両親、姉、そして私の4人家族。両親は新興宗教に入信していて、宗教二世として生まれた