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時短とはマインドセットにあると心得よ〜『1日を27時間にする思考法』〜【1月仕事・時間術チャレンジ5】

今日の本は、コチラ。
一昨年に出た時に読んで以来、久しぶりに読み返しましたがやはりいい内容がたくさんありました。

『人生をマネジメントする 1日を27時間にする思考法』

本書の著者は、時間管理の専門家・石川和男氏です。一度オンラインでお話を聞いたことがあるのですが、作家以外にも何足ものわらじを履いてなお、たくさんのことを実現されているすごい方です。

読み直してみると、他で読んだこととのシンクロが数多くあることに気付きました。特に脳科学的知見については、最初に読んだときはふせんを付けてはいるものの、そこまで自分に響いていなかったのでしょう。まったく覚えていませんでした。
(ダメダメじゃん)

そのひとつが、マルチタスクについて。
マルチタスクは、「あり」なのです。

というと、今月初めに紹介した『マニャーナの法則』での話に反するように聞こえるかも知れませんが、条件があります。「脳と身体を使うのはOK、脳と脳を使うのはNO」なのです。

私自身はマルチタスクが比較的得意な方です。学生の頃から授業中には先生の話もそこそこに自分のノート作りに没頭していたり、宿題を家でやりたくないので授業中に終わらせようとしたりしていたからでしょうか、人の話を聞きながら何かをするのはとても得意でした。

その後、「人は本当の意味ではマルチタスクできない。ただシングルタスクを高速で切り替えているだけ」と聞き、ひとつのことを終わらせてから次の事へ集中することに心がけていたのですが、そもそも私の本業たる同時通訳ってマルチタスクの極致な訳です。人の話を聞きながら話す訳ですからね。運転中や家事の最中にAudibleを聞いて読書が進んだときもマルチタスクですが、マルチ感は自分としては少なかったのです。

でも、「マルチタスクは脳と体ならよいのですよ」と明言されると、なるほど自分の感覚に誤りはなかったか、と安心します。これは著者の石川氏が脳科学者でスポーツコーチの林成之先生から実際に講演で聞いた話だそうで、科学的裏付けのある話といえるでしょう。

もうひとつは「モチベーションパラドックス」と私が勝手に名付けている問題について。つまり、モチベーションが上がらないから達成できない、達成できないからモチベーションも上がらない、という問題についてです。これについては脳科学的にはすでに答えが出ています。やる気は勝手に起きる物ではありません。行動を起こすからやる気が出るのです。本書では、「人間が行動を起こすときは、体の動きが先で、脳への指令が後である」とあります。モチベUPには何はともあれ動け! というのが真実のようです。そういう意味でも、分かんないけどまずはやってみよう、と考える人、瞬間に行動に移せる「瞬動」の人が一番強い、というのが分かりますね。

最後は、「無駄な時間」のことです。何もしないでぼーっとしている時間を過ごしたら、後悔しますか? それとも有意義な時間を過ごせたと思いますか?

他からの強制力もなく、ただぼーっとすることのできる時間は、自分の頭で考えることのできる貴重な時間、と本書にあります。ここは私の想像ですが、脳科学的にいうとこのぼーっとしている時間はデフォルトモードネットワークと呼ばれる時間ではないか、と思うのです。この時間は無駄に見えて実は思考したり、頭の中を整理したりする大切な時間だそうです。特に男の子にはこういう時間が必要だ、とは脳科学者の黒川伊保子氏の『息子のトリセツ』他「トリセツ」シリーズに出てきました。

男の子じゃなくてもこういう時間は無駄ではない。無駄に時間を過ごしたと思うことの方がよっぽど「ムダ」といえるのではないでしょうか。

ここまで私自身に響いたことをまとめてきましたが、他にも会社員として生きるためのコツなどいろいろなことが書いてある本なので、自分の働き方、時間の過ごし方に迷っている人は読んでみると、何かしらのヒントが見つかる、そんな本だと思います。

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