
真の「タイパ」ってどういうことだろう?〜『仕事も人生もうまくいく! 勝間式 タイムパフォーマンスを上げる習慣』〜【1月仕事・時間術チャレンジ9】
今日は見た目にもタイトル・著者からも、時間術を連想するようなタイトルです。

昔、一時期はテレビでもコメンテーターとしてよく見かけたけど、最近は本の執筆やYouTube配信の方がメインになっている、勝間和代さんの本です。実は昔、テレビに出ていらっしゃった頃はあまり好きじゃないな、と思っていたんですよね、この方。でも他の本で読みましたが、その後食事の改善など自分を健康にすることで生活習慣がずいぶん変わり、生活スタイルも大きく変化されたようです。
この本のポイントは、やはり「時間リッチ」になろう! でしょう。今月のチャレンジ7で取り上げた『やりたいことを全部やる!時間術』の臼井由妃さんもおっしゃっていましたが、時間の使い方に敏感になることが時間術の一番大切な点になるようですね。
勝間さんの本の場合、経済評論家らしく、「ドルコスト平均法」を時間に当てはめているところが特徴的です。これは「価格が変動する金融商品に対し、一定の金額で、定期的に購入する方法」のことです。相場が高くても低くても一定の金額を積み立てていくことが最強の投資法だ、という考え方で長期で投資するなら一番負けなし、と言われている勝間さんが推奨している方法です。
これを時間に当てはめるとは、毎日の時間の何割かを将来への投資に充てる、ということに他なりません。目先の快楽に囚われず、将来に役に立つことに使う。つまり、資格取得の勉強をする、読書をする、などがこれにあたりますが、それだけではありません。なんといっても人間、健康でなければどんなにお金があっても仕方がないし、健康であることが最も時間を有効に使える手段でもあります。たとえば、運動。今日1キロ走ったとしても、すぐに健康を実感できる訳ではありません。でもこれを毎日続けていけば、まさに「チリも積もれば山となる」ように体力をつけて大きな仕事に挑む気力が付くかもしれません。
時間の投資としては、やはり一番コスパの高いのは読書でしょう。何をケチったとしても本だけは私も出費を削ることはしません。自己投資としても趣味としても、この時間を削ることはないですね。まったく同意です。
それに先端の最新機器への投資を惜しまない、というところも納得できるところです。物を大切に長く使うことは大事なことです。でもパソコンやスマホ、今の時代はたくさんの電子機器が必須アイテムになってきています。その中で、スペックの低いものを長く使い続けると、かえって手間ひまがかかってしまうことがあります。充放電のくり返しで最大容量の低下したスマホを使い続けるより、速くサクサク動くスマホで最新機能の恩恵を受ける方がよほど時間の節約になります。
私も最新機器は大好きです。よく便利なソフトを購入するよりも無料ソフトで何とかしようと四苦八苦している人がいますが、私はその時間を楽しめる訳でなければお金を出して購入してしまう方がいいと思っています。お金があるから買える、のではなく、そこに費やす時間と努力をお金に換算するとよほどもったいないからそうするのです。この概念が「時間割引率」といい、この割引率は高い方がタイパは悪くなります。
RPGなどのゲームをクリアするときに、低レベルでクリアしたり、装備なしを縛りにしたりする遊び方があります。私は「レベルを最大まで上げてボスをタコ殴りにする派」です。使える装備や道具は手に入れておいて、最大限の効率でボスを倒すのです。
ゲームだったら自分が楽しい方でよいですが、自分の人生の時間は失ったら取り返せないので、どちらが本当に効率がいいのか、自分がやりたいと思っているのか、しっかりと見極める必要があります。本書はそういう目線を新しくインストールしてくれる、タイパに優れた本だと思います。
今月の仕事・時間術チャレンジをまとめたマガジンは、コチラ↓↓↓
12月コミックチャレンジは、コチラ↓↓↓
11月読書本チャレンジは、コチラ↓↓↓
10月英語本チャレンジとまとめたマガジンは、コチラ↓↓↓
9月実用書チャレンジをまとめたマガジンは、コチラ↓↓↓
夏休み新書チャレンジをまとめたマガジンは、コチラ↓↓↓