働くことの本当の意味とは?〜『「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術』〜【1月仕事・時間術チャレンジ13】
今日はガチで仕事術です。
キーエンス、という会社をご存じですか?
「付加価値の創造により、社会に貢献する」とHPの会社概要のトップに書かれています。主に工場で使う自動制御装置や計測装置、光学機器などを扱う企業です。私も名前だけは以前から知っていましたが、社員の平均年収が2000万円というのですから、すごい! 恐ろしいほどの生産性ではないですか。
そのキーエンス思考については、同じ著者のこちらの本で知りました。
価値とは売り手が決めるものではなく、買い手が決めるもの。払う金額より価値が大きいと感じれば、お金を払っていながら顧客がありがとう、と感謝して買ってもらえるものになります。そして付加価値とは、顧客のニーズに叶えるもの、とこの『付加価値のつくりかた』で定義されています。
その付加価値を創造するために徹底的に顧客志向を貫くのがキーエンス流、ということです。実はわたくし、この本を読んだ後に仕事で投資家の通訳で大阪にあるキーエンス本社に訪問する機会を得ました。そこで、
「本と同じこと、言ってる……」
と通訳しながらとても感心したことを覚えています。
そのキーエンス流付加価値のつくりかたをChatGPTのような生成AIを使えば、仕事がやりやすくなりますよ、というのが、今回あげた『「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術』に書いてあることです。
この本では、ChatGPTの登録方法から場面に応じたプロンプト(AIに対する指示)のバリエーションなど実際の使い方も書かれていますが、本書が出たのは一昨年の秋なので、そこは日進月歩のAIのこと、状況が変化しているところもあるので、そこは差し引いて読む必要があります。
それでも今の時代、AIをいかに活用して仕事をしていくか、という点は変わりません。ひと昔前だったら、博覧強記を地で行くだけで重宝された時代もあったでしょうが、今はそもそもネットで調べたり、さらにこのAIが探す手間さえも省いてくれる状況になっています。だからこそ、人ができること、言い換えると人にしかできないことを磨いていくべきではないか、そうあります。
ただ、これだけならAIとの共存というふつうの話です。
私が非常に感心したのは最後のとこ。
おおー、そうか。
確かにそうだと思いました。
周りの人を楽にしてあげると自分は貢献感を得ることができる。「人が働く理由は、自分が幸せになるため」だと著者は解釈されているそうです。他者との関係性、という点を考えると、著者も引用している通り、他者との関係を共同体感覚で説いたアドラー心理学の領分になりますね。
しかし、今は「人を楽にして貢献感を得るためではなく、生きるため、お金のために働く」となっている人が多いのではないか、と著者はいいます。
なるほど。組織の歯車として働く、と会社勤めが揶揄されることがありますが、目的に沿って仕事を理解していれば自分の仕事によって楽にさせられる人が明確になり、仕事のモチベーションも上がる。一方、作業レベルの仕事では「生活のためにやりたくないけど仕事やらなくては」になってしまうのです。
だからこその付加価値。
ニーズを満たす付加価値を作り続けられたら、常に人を楽にすることができている、つまり、モチベーションも維持して「やりがい」のある仕事ができるのですね。
私は企業で仕事をした年数は長くないのですが、通訳という職業柄、常に誰を楽にしているか、は明確です。たとえ名前ではなく、「通訳さん」としか呼ばれなくても、どこでどう役に立ったかは分かります。(ついでにいえば役に立たなかったか、も明明白白ですが)自分のモチベーションの源泉を確認できたようでした。
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