メモの活用は無限大〜『メモ活』〜【1月仕事・時間術チャレンジ18】
今日は昨日の流れで、メモの話です。
同じメモでも昨日のツェッテルカステンでは取ったメモの整理法、活用法に重心が置かれていましたが、『メモ活』ではまずはメモの取り方から入ります。どういう場面でどういう風にメモを取るか、という点が最初に来ています。
著者はプロのライターでたくさんの本を出版している上阪徹氏です。取材などで人の話を聞き、そこから文章を起こす専門家です。その秘訣の一端がこの本にまとめられているように思います。
人がまずメモを取る、といえば、忘れないためのメモが一番に来るのではないでしょうか? 授業で聞いたことをメモするノート、仕事の打ち合わせの覚え書き、など勉強や仕事で忘れないようにメモを取ったことは誰にでもあるでしょう。手帳に書くTo Doリストなども忘れないためのメモですね。
こういうメモは「守り」のためのメモです。でもメモは「攻め」にも使えます。「攻め」のメモとは、アイディアメモだったり、考えをまとめるメモだったり、自分の夢を叶えるためのメモだったり、とたくさん種類があるでしょう。
攻守合わせて最大限にメモを活用する方法が、本書には書かれています。
「じゃあ、やっぱり手書きじゃなければ、ダメ? デジタルで見れるといいんだけど?」というデジタル派の方も大丈夫。メモはささっと素早く取ることを考えるともちろん手書きがよいです。便利だし、ペンを出せばすぐ書けるし、電源切れの心配もありません。でもデジタルメモのよさも当然ながらあります。
たとえば、「このお店行ってみたい!」という情報を見たとき。スマホにメモしておけばあとで検索して見返すことが可能ですね。本書にもお土産リストなど自分がもらってよかったものはメモしておいて、後々お土産にいいものがないか、と思った時にすぐに取り出す、という使い方が紹介されています。デジタルのよさは検索性だと思います。
ただ、これはメモで「情報」をあつかうときに便利な使い方です。以前、読書術で紹介した『百冊で耕す』にあって納得したことですが、自分の考え、思考、そういったものを残すときは情報、つまりデータだけ存在すればよいのではない。たとえば本を読んでなるほどと思った点をパソコンに入力するとしましょう。それはそれで有効なこともあるでしょうけど、それは本の内容をただの「情報」として整理しているに過ぎない。でも自分の手で書いて考えながら書けば、その書いたものは自分の血肉になるし、また見返すときはそのときの考えや感情までも再現しやすく、一覧性に優れるものです。そう、紙に書く、ということは検索して断片的な情報を取り出すのではなく、一覧して全体像をつかむことができるのですね。頭の中でイメージ化するには紙1枚に再現するのがベストだと思います。
さらに本書にもありますが、手書きによって記憶も向上する、ということがよく言われています。考えて、見て、書いて、と体も頭も動かすので脳の各部位を有効に使うことができるのでしょう。
他にも「書く」にはどういう目線でネタを探すのか、というトピックもありますし、仕事術観点でも著者の取材時の方法が役に立つ方も多いでしょう。自己研鑽、仕事術、といろいろにつかえる間口の広い本だと思います。
来月には文庫版も出るとのこと。私は今Kindle版しかないので、文庫で手元に置いてときおり見返すのもいいかな、と思っているところです。
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