読みたいと思う本がこんなにあるってステキ 〜『千年の読書:人生を変える本との出会い』〜【11月読書本チャレンジ19】
今日は本棚から積読のままで気になっていた本を取り上げます。『千年の読書:人生を変える本との出会い』です。書店員による読書エッセイ、となっています。
著者はTSUTAYAで書店員をしている三砂慶明氏です。中にはいろいろなトピック別に著者が読んできた本、そしてそこから考えたこと、思ったことなどが展開していきます。
私が特に面白いと思ったのは、第4章「お金」から見た世界、というところの「利子」に関する話です。
ええ〜、そうなの?
全然知らんかった!!
というか経済学は学んだことないのでよく分かりません。計算、苦手やし。
ところが、14世紀の大詩人・ダンテは、有名な『神曲』の中で生前に悪をなした人間を報復のために登場させているのだそうです。(ああ、『神曲』も積読や)
シェイクスピアも『ヴェニスの商人』の中で高利貸のイメージを決定づけた、のだそうです。確かによく考えると私にもなんとなく金融業にプラスのイメージはないですが、それはなぜか? 考えたこともありませんでした。
このように利子の話にはじまり、現代の経済活動の起こりをいろいろな本を使ってひも解いていくのはとても面白く、あれもこれもそれも読みたい! となりました。
このように文中で紹介された本は各章の終わりに表紙が並んでいますし、文末にはもちろん参考文献として詳細データも載っています。どんな本でも巻末リストは次の本を探すいい道しるべになりますが、この本も各章毎にチェックが必要なようです。
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