トラに惹かれて買ってみれば〜『あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問』〜【9月実用書チャレンジ15】
今日は昨日に引き続き、最近手元にきた、ひすいこたろう本です。
この本は限定カバーVerなんですよ。で、完全にジャケ買い……もともとはこういう装丁でした。
いえね、もちろん内容を考えるとこれでいいんですよ。ただ、私はトラに惹かれたってだけです。ベストセラーとは聞いていたので、この際買うことにしました。
この本を開くと初っぱなから……死にます。というか、死ぬときの瞬間を考えてから、本書の質問に答えるという形になっています。「後悔しないように生きよう」とか「人間いつ死ぬか分からないんだから」とは言ってみたものの、なんだかそれってやっぱり他人ごとですよね? 本当に自分が死ぬ、という想定はやっぱりしていない。
私だって、そうです。持病があるわけでもないし、戦争でいつ死ぬか分からないような社会環境でもない。明日は必ず来るという仮定のもとに毎日を送っていて、だから「また明日すればいっか」と先送りすることもいっぱいあるんですよね。
身近な人が死ぬとき、誰もが「死」というものに近く触れることでしょう。おじいちゃん、おばあちゃん、そして自分のおとうさん、おかあさんがこの世から旅立ってしまった経験があると、自分が死ぬときは、と考えることもあるでしょう。
でもね、自分より年上の人が先に死ぬとは限らないんですよ。
逆縁の親不孝などしたくもありませんが、自分が親より先に死んでしまう可能性だって大いにあります。となると、身近な人の死をきっかけにしてたら、遅くないですか?
実は私、何年か前に「今死んだらどうしよう?」と考えたことがあります。それもけっこう真剣に。それまで身体の不調など感じたことがなかったのに、なんだか脇のあたりが慢性的に痛いので、「これはひょっとして乳がんの兆候では!?」と思い込んでしまったのです。振り返ってみればバカみたいな思い込みでしたが笑笑
今死んだら、家族はどうなるか。まだ小学生の息子はこの先どうなるだろう? そのときはまだ仕事はそんなに復帰してなかったのでそれはまあいいとして、 各方面にどういう影響が出るだろうか、と不安でしょうがない日々を送りました。
でもあるとき、ふと思いました。「それって、自分が心配してもしょうがなくね?」そう、自分以外の人のことがどう考えるかは、その人の話で自分がどうこうできることではないのです。だから、その心配は不要。それなら、今死んだら思い残すことがあるかないか、それが大事じゃないか、と。
この本にはもっと真剣に生き方について考えること、そのやり方が書いてあります。自分なりにどれか試して、しっくりくればそれでいいんじゃないかな? 私にとってさりげなく本棚の手に取りやすい場所に置いておき、ぱらぱらっとめくって、目に止まったところをその都度考える、そういう本になりそうです。
ちなみに。
これ、特装版なので、表紙のトラちゃんが描かれたポストカードもおまけで同封されてました。
フフフ、赤い額縁でも買ってきて、仕事部屋の壁にかけておこうかな。楽しそう。