萌えか恋か、はたまた謎か? 〜『薬屋のひとりごと』〜【12月コミックチャレンジ11】
今日は『薬屋のひとりごと』です。
中世の中国、っぽい世界の話で主人公は猫猫(マオマオ)。いきなり攫われて大国の後宮に売り飛ばされてしまい、年季が明けるまでそこで給料をピンハネされながら奉公しなければならない、という設定で話の幕が上がります。この猫猫、育ての父から薬の知識を学んだ薬屋で、首を突っ込むつもりはなかったのに皇帝の子どもの不審死が連続する事件に関わってしまいます。ここんところはミステリ要素で、私も基本ミステリとして読んでいます。
そしてその事件を調べているのが、男装の麗人ならぬ、男性のはずだけど絶世の美女級の美貌を持つ壬氏。この御仁を鑑賞する萌え心でこのマンガを読んでいる人もきっといるはず、きっと。
この猫猫がまた変人なんですよね〜。着飾ることに興味はなく、ただひたすらに生薬になる薬草やらその他素材には目の色を変える、マッドサイエンティストな傾向がある子なのです。でも育ての親譲りの明晰な頭脳も持っていて、物事の真相を見抜く明晰さもあります。見えすぎるが故の悩み、もまあ、あるのかな?
猫猫自身も生い立ちが複雑な上に美貌の壬氏様とのからみが楽しみなお話です。異世界転生系ではないので剣と魔法でなんでもあり、ではないところがまたよいかもです。あくまでも現代日本と同じ物理法則に則って話が進むのもある意味反則なしでいいと思います。
原作はもともと「小説家になろう」で連載していた日向夏さんで、文庫本で刊行中の作品です。
ところが本作、現在コミカライズが同時にふたつ進行中でして、もうひとつがこちらです。
どちらもメインストーリーは同じです。元のイラストレーターさんのキャラデザインがあるので、基本的にどちらも人物造形は似ています。だけど、うん、これは漫画家さんのストーリー解釈次第なのでしょうか、話の切り口が微妙に違う。そう、違うところから同じ景色を見ている感じ。私の住む大分には由布岳という山があります。同じ山なのに西から見るのと東から見るのとでは、まったく違う山と思うほど形が違うんですよ。このふたつのコミカライズはそんな目線の違いを感じます。
なんで話は一緒なのに両方持っているかというと、そういうことなんです。(ということにしておこう)
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