「笑う」って英語では?
今日の英文はかの有名なお話から。
「サー・ジョン・テニエルの不思議の国のアリスに出てきたチェシャ猫のイラストはブリティッシュブルーが元だ」
チェシャ猫といえば、
これですよ?
今日の写真の猫ちゃんがこれじゃかわいそうじゃありませんこと?
チェシャ猫は、「ニヤニヤ」笑います。英語ではチェシャ猫のように笑うことを”grin like a Cheshire cat”と表現するんですね。この慣用句があったから『不思議の国のアリス』のチェシャ猫ができた、とも言われているそうですが。
そこで、「笑う」です。日本語では「笑う」で事足りますが、英語にはさまざまな笑いに合わせて各種表現があります。
・smile
・laugh
・guffaw
・grin
・chuckle
・giggle
・sneer
違い、分かりますか?
ここで、まず普通に思い浮かぶのが上のふたつ、smileとlaughですね。smileは声を出さずに笑ったり、微笑んだりすることです。それに対してlaughは声を出してガハハと笑うことです。
次、gaffawです。これは腹を抱えてゲラゲラ笑うイメージですね。laughよりちょっと激しい感じかな。もしHe laughs a lot という文があれば、He guffawsでほぼ同じ意味と言えるでしょう。
そしてチェシェ猫のgrinです。これはニヤニヤ笑うことです。まさにチェシャ猫の笑いですね。
次が、chuckleとgiggleです。chuckleは声に出さないクスクス笑い。クックック、って感じでしょうか。それに対してgiggleは声に出してクスクス笑うことです。よく漫画SNOOPYでスヌーピーが口をあまり開けないで笑っている様子にはchuckle とかgiggleとか擬音として書いてあったと思います。
そして最後がsneerです。これはせせら笑う、バカにして笑う、冷笑するといったかなり感じ悪いイメージの笑いです。
まとめると、
・smile 微笑む
・laugh ガハガハと笑う
・guffaw 腹を抱えて大笑いする
・grin ニヤニヤ笑う
・chuckle (声に出さずに)クスクス笑う
・giggle (声に出して)クスクス笑う
・sneer バカにして笑う
となります。
日本語ではただの「笑う」なのに英語では7つも単語がありますね。日本語と英語の間では言葉の守備範囲が違うことがわかるひとつの例だと思います。