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いつ読んでも涙が出る本〜『わたしのげぼく』〜【2月猫本チャレンジ2】
今日取り上げるのはコチラの本。
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数年前に書店で見かけて、「絵本かぁ。よし、ちょっと立ち読みしてみよう」と思ったことを激しく後悔しました。だって、涙どころか鼻水まで出てきそうなぐらい、ウッと来てしまう内容だったんですもの。子どもの頃からずっと猫を飼っている方はきっと何か心に迫るものがある。そんな絵本だと思います。
猫を飼っている方ならきっと一度ならず思ったことがあるのではないでしょうか?
「こいつら、人のことは下僕だと思ってるやろ、絶対!!」
寒いから布団に入れろ、とか、ご飯が入ってないぞ、とか、退屈だから遊べ、とか。それはもう季節折々一年中、何かを訴えてくるのが猫、というものです。昔、息子がやっと伝い歩きを始めた頃、「その窓を開けろ」と飼い猫が主張していたのを思い出します。
この話に出てくる猫は自分のことを「カッコよくて、かしこくて、すばやくて、かわいい」ネコなのだ、といいます。そうなんですよね、猫ってそういうところあります。うちにいるオスの黒猫くろたは押しが強く、「ボク、かわいいですよね? 撫でてくれますよねっ??」という感じでグイグイ押してきます。シャム柄っぽいメスのおゆきは絶対自分のことをかわいいと思っています。世界はすべて我を中心に回る、そう思っているに違いない態度です。
私が小3のとき、わが家に猫がやってきました。アビシニアンのメス猫です。その時の私はこの絵本のげぼく君よりは歳が上ですが、このどんくさいやつ、ときっと思っていたのでしょうね。食事中によそ見をすれば箸でつかんでいたはずの刺身は消え、風邪で寝込んでいれば顔の真上を疾風のごとく駆け抜けていく始末でした。でも子どもの体温が一番暖かかったのか、それとも面倒を見るつもりだったのか、いつも夜は私と一緒に寝てくれていました。
でも。
猫が傍若無人にふるまう、それだけの話なら私だって泣きはしません。猫と人は寿命が違うので、どうしても猫が先に逝ってしまうんです。
アビシニアンのメス猫は私が大阪の大学に行っても、イギリスに留学しても長生きしてそろそろ尻尾が二股になるかな、と期待していたのに、仕事で広島に住んでいた間に死んでしまいました。なんとか死に目には間に合ったんですが、そのときのことを思い出すだけでいまだに涙が出ます。
そんな気持ちがこみ上げてくるこの本の後半、店頭で立ち読みなどするものではなかった、と後悔しました。なんとか取り繕って、レジへ行って買ってきた本でした。
もし読んでみたい、と思った方は、もうそこで読まずに購入することをお勧めします。
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