ひたすら前から訳す
英語を英語のまま理解するためには後ろから訳し戻るクセをなくす必要があります。今日の英文をもとに前から訳す例をお見せしましょう。
まずは直訳しますね。
「もしあなたがもってるのが外の猫なら、鈴の首輪がよいです。守るのはあなたの猫ちゃんと地元の鳥の人口です」
めっちゃ不自然!!😆😆😆
ですが、聞いた順から理解していくとこうなります。
でもさすがに "If you have...."と来たら、「あ、何かを持ってるんだな」と思いながら読み進むことは可能ですよね。日本語と英語は動詞に位置が違うので、英語から日本語へ理解するときは動詞を頭の中に保持した状態で先へ進むことになります。これをリテンションといいます。
同時通訳ではリテンションを長く効かせればこなれた訳が出やすくなります。でもこのリテンションはいわば短期記憶より短いワーキングメモリーなので、あまりたくさんの事柄を長く保持しておくことはできませんし、負担も激増してしまうのであまり待てませんけどね。
では先ほどの「超!直訳」をもう少しこなれた日本語にしていきましょう。
「もしあなたが外に出る猫を飼っているならば、首輪に鈴を付けるのはよい方法ですね。あなたの猫ちゃんと地元の小鳥の数の両方を守ることができますから」
どうでしょう?
一気に自然な感じになったでしょ?
to 不定詞や関係代名詞節は長くなるので普段の訳でも一度切って訳文を終わらせた方がすっきりすることが多いです。
さらに言うなら!
この文章を聞いたり読んだりするときに頭の中に情景が描けるとなおよいです。つまり、、、うちに猫がいる、外に遊びに行く子、首輪に鈴、チリンチリン、お外を歩いてる、鈴で居場所が分かる、鳥も逃げる、、、というような鈴をつけた猫がテケテケ外を歩いていて小鳥に向かって走ってく、ようなイメージが沸けば、不定詞節の前の"a good way"を残して最後に日本語らしく訳してもじゅうぶんにリテンションが効きます。
言ってることをイメージ化すること、これは英語だけじゃなくて、母国語にも通じることなので、英語を学習しようとする人は母国語での読解力も大切ですね。言葉に携わる仕事をするものとして、強く思います。
ところで、ウチの猫たちは山の中に住んでおりますので、まさにoutdoor catsです。この広い場所なので翼のある鳥が逃げ損なう方が少ないのですが、もちろんうちの子たちも鳥は時々捕ってきます。一番の大物はヒヨドリ?でした。口からぶら下げて「ウーウー」おかしな鳴き方をしながら帰ってきたので、何事か?と思いました。もちろん、よく褒めてあげましたよ。その後ヒヨドリさんは丁重に埋めてあげましたが😅