ニュース英語で英文解釈力を磨きました〜『今度こそすらすら読めるようになる 「ニュース英語」の読み方』〜【10月英語本チャレンジ4】
英語本チャレンジも今日で4日目。今日は『ニュース英語の読み方』を取り上げます。長年商社で国際ビジネスに関わってこられた著者が40年以上もの間読み続けてきたニュース英語の読み方の集大成です。
この本も学生時代にあったらな、と思う本ではありますが、それ以上に大学卒業後に通訳学校に通っていたころに読みたかった本と言えます。
いくら外大の英語学科に行こうとも、たゆまず磨き続けなければたいした英語力が身につくことはありません。イギリスに一年行ってきてスピーキングはいくぶん伸びたと言えましたが、総合的な英語力ではまだまだでした。
通訳学校では実際の会議音声を使って通訳の実地練習をすることに加えて、TIMEやNewsweekなどの英文雑誌を読んでくることが毎回の宿題になっていました。そして訳出の練習をします。文章を目で追いながら訳す「サイトトランスレーション」という練習法です。通称「サイトラ」ですね。読んで「はいはい、ふんふん」という話ではなく、できるだけ頭から、なおかつ滑らかで意味の通る日本語に訳すのです。毎回とても大変でしたが、私の英文読解力はこの経験で伸びた、と断言できます。
だから、本書に書いてあることは同意できることばかりですね。
ニュース英語を学ぶメリットとして本書では、7つのことがあげられています。
1.新しい見方を教えてくれる
2.幅広い分野の最新情報が得られる
3.仕事に大いに役立つ
4.”大人の会話”を”楽しんで学べる”
5.生きた語彙、英語表現をたくさん学べる
6.TOEIC受験のための最高の教材になる
7.英検、TOEFL、IELTS受験の対策にもなる
通訳者に語学試験のスコアは意味を成さないので、とくに1から5までが私にとっては大切だったと言えるでしょう。
ニュース英語の特徴も詳しく分析されていて、中には例文とともに解説が付いています。英語は読めないことはないのだけど、やっぱり知らない単語が出てくると億劫で、となる中級学習者の方など、ニュース英語でちょっとテコ入れしてあげると、力がグンと伸びると思います。昔の私がそうだったように。
昔は紙の雑誌を定期購読しないかぎり、紀伊國屋など洋書も扱っている書店で購入できるぐらいでしたが、今はオンラインで購読もできるよい時代になりましたね。TIME、Newsweek、The Economistなどの国際英文雑誌、それにFinancial TimesやNew York Times、Herald Tribuneなど英米の新聞の記事までネット上で簡単に読めるし、有料購読契約も簡単にできます。
私はTIMEの記事が好きで紙の冊子がたまっていましたが、しばらくThe Economistをオンラインで購読していたこともありました。今は去年からなぜかNew York Timesのオンライン会員の年間契約をしています。でもやっぱりそろそろTIMEに戻りたいかな。本書を読むと特にそう思います。
実はこの本、続編のような上級者向けといえる本も出ています。
こっちもとても面白いです。なるほど、とうなずくところが満載。TOEIC990点の先に行きたい人は、ぜひ。
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