昭和文化を再見
学校の近隣にはいろいろなスポットがあります。
勉強は大変ですが、時にはそうしたところに足を運んでみるのも気分転換になるかと思います。
路地の奥でタイムスリップ
学校を出て右にまっすぐ進み、坂をちょっと登って路地に入ったところにあるのが新宿区立新宿歴史博物館です。
名前のとおり、新宿の歴史について展示されている博物館ですが、なかなか楽しいです。
常設展示と企画展示があり、企画展示は新宿ゆかりの人などが取り上げられます。足を運んだときはちょうど小泉八雲展をやっていました。
常設展示は大人300円で観られます。次のような構成になっています。
1 大地に刻まれた歴史
2 中世の新宿
3 江戸のくらしと新宿
4 近代文学にみる新宿
5 昭和初期の新宿
6 戦中から戦後・平成 新宿のうつりかわり
時系列に沿って新宿の生活の移り変わりが開設されていますが、充実していておもしろいのは昭和以降の展示です。収蔵品の写真撮影は禁止されていますが、4か所の記念撮影スポットが設けられています。
建物内に昔走っていた路面電車が展示されていて、記念撮影ができます。
そばにある昭和2年の路線図を眺めていまの地名やバス路線との関係などを考えるのも楽しいです。
昭和初期のサラリーマンの持ち物や懐事情、ムーラン・ルージュ新宿座(新宿文化の中心となった大衆劇場)に関する展示、文化住宅のセットなど、誰かときて「こんなんあったやん」とかいろいろ突っ込みながら楽しむことができると思います。
ちなみに昭和11年のサラリーマンの月の平均支出は109.02円だったそうです(10902円ではない)。
曙橋から向かうのに比べると、四谷もしくは四谷三丁目から新宿通り沿いに歩いて探したほうが看板があるので場所はみつかりやすいです。
お得なチケット
なお、この施設は「ぐるっとパス」の対象施設になっています。
ぐるっとパスは東京と近郊の約100施設の入場券と割引券が1冊にまとまったチケットブックです。
2か月の有効期間中に1冊2200円で5か所くらい足を運べばもとをとれるお得な冊子なのですが、その入場券の対象になっているところのなかではおすすめの施設のひとつです。
1月9日からは錦絵など、新宿の花を描いた収蔵品の特別展があります。しばらくは花見で宴会というわけもいきそうにないですが、雰囲気を楽しむのにいかがでしょうか。
〒160-0008 東京都新宿区三栄町22
開館時間 9:00~17:00 休館日 月曜日