見出し画像

「利用者さん一人ひとりに合わせて、希望に沿うまで提案する」下平志穂子さんインタビュー記事(社会福祉法人若竹会)

社会福祉法人若竹会
下平志穂子さん

職種(所属):ケアマネージャー(サンホームみやこ居宅介護支援事業所)

岩手県宮古市にある社会福祉法人若竹会。高齢者支援、障がい者支援両部門で22の施設・事業所を運営しており、様々な職種の人が働いています。下平志穂子さんは居宅介護支援事業所のケアマネージャーとして高齢者の生活に関する悩みを聞き、解決策を提案する仕事をしています。

下平さんにお聞きしました!

――現在の仕事内容について教えてください。
在宅高齢者の生活についてご家族から悩みを聞き、解決策を考える仕事を行っています。高齢者には、足腰が悪くお風呂に一人で入れないなど様々な悩みがあります。原因を探って解決策を検討し、ケアプランを作成していきます。例えば、お風呂に入るのが難しかったら福祉用具を使ってサポートするという解決策など。デイサービスなどの事業所を利用して解決に導く場合もあり、ご家族と事業所を繋げる役割もあります。
ケアプランでは原因を解決するための目標が設定されており、達成できているかどうかをご自宅に伺ってモニタリングしたりもします。

――ケアプランについて具体的に教えてください。
ケアプランは高齢者の生活の悩みを解決に導くための計画書です。最終的にどうしたいか、高齢者ご本人とご家族の意向を伺います。意向に沿って長期目標と短期目標を設定し、達成を目指します。目標が達成されると次の目標を設定し、ステップアップを繰り返して解決に近づけます。

――ケアプランを進めていくうえで難しいことはありますか?
目標を設定しても、うまく実行できないこともあります。そういった場合には、「できない原因は何なのか」「どうやったら達成できるのか」などご本人に声掛けと相談をしていきます。ご本人が無理なく実行できるような目標に変更していくことも検討します。

――どうしてケアマネージャーになったのですか?
祖父が入院した際、病院に毎日通いお世話をしていました。その時に「介護もいいな」と思い、福祉に興味を持ちました。それから介護職としてサンホームに就職し、相談員を経験した後に現在の職に就いています。

――サンホームみやこでケアマネージャーとして働いてみていかがでしたか?
サンホームみやこには先輩のケアマネージャーが多く、教育環境が整っていました。先輩は適切に指導してくださり、何でも相談できたので、とても感謝しています。安心して働ける環境で、成長することができました。

サンホームみやこ絆の外観

――これまでのお仕事で大変だったことはありますか?
予想外のことに対応することです。ケアマネージャーになりたての頃、「看取り」を希望される家族がいました。看取りは高齢者が自然に亡くなることを家で見守ることです。進め方も分からない時であったため、先輩に確認しながら進めていったことを覚えています。

――ケアマネージャーのお仕事のやりがいを教えてください。
同じように見える悩みでも解決方法が様々あり、個人に合わせて提案方法を考えることです。例えば、足腰が悪くなった原因は病気であったり、自宅の環境であったり、人それぞれです。『これからどうしていこうか』と解決策を、希望に沿うまでいくつも提案します。高齢者の望む生活を送ることができるようになるため、解決策を一緒に考えていくことをやりがいとしています。 

ありがとうございました。

取材:梅田滉基
取材日:2023年8月28日


関連記事


いいなと思ったら応援しよう!