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「人の役に立っているのだと実感できる仕事」中村猛さんインタビュー記事(社会福祉法人若竹会)

社会福祉法人若竹会
中村猛さん

職種(所属):園長(わかたけ学園)

岩手県宮古市にある社会福祉法人若竹会。高齢者支援、障がい者支援両部門で22の施設・事業所を運営しており、様々な職種の人が働いています。中村猛さんはわかたけ学園の園長として、施設全体の管理をしています。

わかたけ学園の外観

中村さんにお聞きしました!

――わかたけ学園とはどのような施設ですか?
わかたけ学園は知的障がいを持つ方が24時間365日生活する施設です。起床から食事、入浴、排泄の介助および自立のためのサポートをしています。

――現在の仕事内容を教えてください。
園長なので、日常的な業務の管理や職員の管理など、施設運営全般が主な仕事です。以前は現場で利用者支援をしていましたし、法人内異動で別の事業所を経験したこともあります。

日中の活動の様子

――現場での仕事内容はどのようなものがありますか?
現場では知的障がいを持つ方の生活支援をしています。日中活動というものがあり、職員は利用者さんの個別プログラムに応じて生産活動や機能訓練に取り組んでいます。そのほかにも、排泄や入浴介助など、日常的な生活の援助をしています。

――活動では利用者さんはどのように過ごしますか?
パズル、塗り絵、編み物などいろんなことをしています。知的障がいを持つ方は、興味があることにはひたすら集中して取り組むことができるんです。例えば、細かい作業を得意としている方は手芸作品で賞を取ったこともありました。

賞を取った作品

――施設外で活動することはありますか?
コロナ前は地域との交流をしていました。例えば、近くの集落に出向いて掃除をしたり、お店に買い物へ行ったりしていました。ほかにも、運動会や旅行、学園祭のようなイベントもありました。しかし、近年は地域との関わりが少なくなっているように感じます。

――中村さんはなぜ今のお仕事をされているんですか?
兄が身体障害を持っています。介護をしていく上で、福祉に興味を持つようになり、現在の仕事に至りました。

――仕事をしていて大変だったことを教えてください。
利用者さんの行動面での対応です。利用者さんの中には、自分の思いを伝えられない方々もいますので、そういう方々の気持ちを理解するように努めています。

――仕事をしていて良かったことはなんですか?
利用者さんやご家族から「感謝の言葉」をいただいた時や、自分の成長を実感できた時に、大きなやりがいを感じます。

ありがとうございました。

取材:梅田滉基
取材日:2023年8月30日

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