Episode 1: " Valsport "

Valsportというブランドについて

2020年にブランド100周年を迎えたValsport(ヴァルスポルト)。今まで紹介してこなかったブランドの内側をnoteにて公開。Episode 1は「100年の歴史を知るブランド"Valsport"」。ぜひご覧ください。

100年の歴史を知るブランド"Valsport"

このブランドについて日本人は何も知らない。
簡単にはValsportの魅力は説明できない。
1920年の設立以来、ヨーロッパ初のスポーツブランドとして多くのアスリートに愛された。
各スポーツ界のレジェンドが愛用したブランドだ。
特にイタリアの国技とも言えるサッカーの歴史にはValsportが深く関わっている。

イタリアで100年続く企業は約900社のみ。
陽気なイタリア人に愛され、ヨーロッパという舞台で100年続く企業やブランドは決して多くない。
イタリアでは150を超えるショップで、Valsportのプロダクトは展開されている。イタリア人のライフスタイルに欠かせない存在である。

近年はスポーツブランドからプレミアムファッションブランドへと昇華した。1990年代はブランドが支援したアスリートの成功、商品のイノベーションなどが重なりブランドとしての全盛期を迎えた。

Valsportが誕生した1920年

1918年、第一次世界大戦が終わり世界は再起動しようとしていた。それまでの世界はヨーロッパが中心だった。新しい価値観で世界をまとめようとしたのがアメリカだった。歴史上未曾有の死傷者を出した第一次世界大戦。ヨーロッパが舞台となった大戦のあとで、イタリアも社会は不安定なままだった。誰もが先の見えない不安な時代にValsportは誕生した。

イタリア市場に初めてスポーツウェア、フットウエア、アクセサリーを発表したのがデザイナーのアントニオ・ヴァッレだ。Valsportのモノづくりは彼からスタートした。もともとイタリアに息づくクラフトマンシップと、テクニカルなデザインを融合。細部までこだわるモノづくりでValsportという価値を築いていく。現在も最先端の技術を取り入れながら、Valspovtの製品は上質で卓越した技術を持つ職人の手によって1点1点作り続けられている。

Valsportが誕生した町

Valsportはパドヴァという町で生まれた。
パドヴァは古来から文化と経済の中心地、ローマ時代にも帝国の重要な拠点としてローマに次ぐ「富裕の町」と呼ばれていた。パドヴァはヴェネチアより古く、芸術・建築だけでなく学者の町としても評価されている。中世から続くポルティコ（柱廊）の町並みが特徴的で、落ち着いた町並みに地元の人たちの活気が溢れている。そんなパドヴァでValsportは誕生した。

現在のパドヴァはガリバルディ広場周辺にミラノにも劣らないブランドショップが多く点在する。町から少し離れると工業地帯も広がる。アパレルブランドの工場も多く、イタリアのモノづくりを支えている町と言っても過言ではない。そんな町からValsportのストーリーは始まった。

Valsportは第一次世界大戦後、安定しない社会情勢の中スポーツブランドとしてアスリートたちを支えるギアを提供しブランドは拡大していった。スポーツ娯楽の発展に貢献し、多くのシーンを演出してきた。当時の社会情勢はかなり厳しいものである。ブランドが誕生した1920年はCovid 19のパンデミックが落ち着いてきた2021年と状況は似ているかもしれない。時代は繰り返す。100年後の今もValsportはスポーツとファッションを愛する多くの人を幸せにするために歩んでいる。

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"Valsportを愛したレジェンドたち"

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