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「株の空売り」の説明をメルカリでしてみたら日本一わかりやすくなった

 今回の記事では、『経済の健康』につながるお話しをお届けいたします。

 空売りの説明をしようとすると、頭ではわかっているけれど説明してみると、相手がピンと来ていないなと思うときってありますよね。

 今回は、そんな時には「この様な例え話を用いた説明をしてみてはいかがでしょうか」というお話です。

 結論から言いますと「メルカリ」を例え話に使うと、ほとんどの方が「なるほど!」とイメージし理解してくれると思います。では、早速に例え話に入ろうと思いますが、まずは「空売りって何?」という方に向けて、必要最低限のお話をしておきたいと思います。

 もし、頭ではわかっているよという方は、この段落は飛ばし「メルカリを例え話にした空売りの説明」までスクロールください。

株を始める為の理由は人それぞれ

 「お金持ちになりたい、老後資金を蓄えたい、面白そうだ」、理由は様々でしょう。そんな中、トレード(売買)していると、ある時期に「株価が下がる一方で利益が出せない」とか「不景気になりそうだから株を変えない」などの考えに行きつくタイミングがあります。

 そんな時、「そういえば、空売りってなんだったっけ?」と考える瞬間があるのですが、この「空売り」とは、株価が下がった時に利益を出す方法です。

 通常、株を買う判断には大きく2つあります。

・テクニカル分析を駆使して上がりそうだと判断できたので買う
・ファンダメンタル分析を元に上がりそうだと判断できたので買う

 ちなみに、「テクニカル」とは、ローソク足がどんな形になったから買おうとか、抵抗線まで下がったから買おうとか、という分析手法の事です。「ファンダメンタル」とは、アツモリを販売初日にプレイしたらメチャクチャ面白かったので、これはヒットすると考え早々に任天堂の株を買ったという、テクニカル分析での判断ではない分析手法の事をいいます。

 しかしながら、テクニカル分析で株が下がりそうだとか、企業の不祥事や自身が受けているサービスが悪くなったなどの理由で、株価が下がるかもしれないと判断した場合、株を買うという行いでは利益を出すことは出来ません。

 もちろん、安値で買って株価が上がり、先の様な理由で下がりそうだと判断した結果、購入した株を売ろうと考え売った場合、利益は出ますが、対象とする株を買っていない状態で、株価が下がると判断できたときに利益を出せないかと考えた場合、買いのみでトレードしていたら、利益を出すことが出来ません。

メルカリを例え話にした空売りの説明

 空売りとは「株を証券会社から借りて売り、下がったら買い戻し利益を出す手法」という説明をよく目にしますが、この説明がイメージしにくい為に、理解しなければ思考が一気にローギアに入る人が続出します。結果、後に繋がる説明をされても、結局よく分からないという状況に陥り、分かったようで分からないままであるため、誰かに説明したくても説明できない方が量産されてしまいます。

 かくいう、私自身も同様の状況でした。そんな時、以前メルカリで売りに出したスタビライザー(スマホの動画撮影などの手振れを抑えるアイテム)の事を思い出しました。何故思い出したかというと、スタビライザーを使いたいなという機会がまた訪れたからです。

 以前売りに出したスタビライザーは見事に7,000円で売れたのですが、また必要となったためメルカリで検索してみると、5,000円で売りに出されていました。もちろん、私が売りに出したスタビライザーが、数か月後にメルカリに売りに出されていたものかどうかは分かりませんが、同じ機種のスタビライザーだったという事です。

 感の良い方はもうお気づきだと思いますが、これが空売りで利益を出すという事です。

 ここで、より株の空売りに近い説明をする為に、みなさんの家族に登場してもらいます。登場人物は、お父さんでもお母さんでも良いです。あなたが親であれば、子供でもパートナーでも良いです。

空売りの説明方法

 具体的に例え話を用いて説明してみます。

あなた:ねー、お父さんが持っているスタビライザーだけどさ、最近使ってないよね。
  父:そうだなー、最近は使ってないなー。
あなた:それじゃー、私に借してよー。必ず6カ月以内には返すからさー。
  父:仕方が無いな、貸してやろう。あまり傷などつけずに大切に使うんだぞ。
あなた:ありがとう、パパー。

 さて、この後あなたは何をするかというと、お父さんに借りたスタビライザーをメルカリに7,000円で売りに出します。あなたは間違いなくチャレンジャーです!

結果、なんと出品したスタビライザーは、売りに出した瞬間に売れました。あなたはメルカリに10%の手数料を取られ、6,300円を得ることが出来ました。

 あなたは、お父さんのスタビライザーを借りてメルカリ経由で誰かさんに売り、売り上げを得たという状況です。

現状のポイントは2つです。

・メルカリに支払った手数料は、株取引に例えると証券会社に支払う取引手数料と例えられます。
・現状、6,300円はあくまで売り上げであり利益では無く、メルカリに支払った700円の損失がある状態です。

 そして、数週間がたち、あなたは父さんから「おまえ、スタビライザー使っているか?」と聞かれます。あなたはドキドキしながら「あっ、うん、時々使ってるよ」とお父さんと目を合わせないように答えます。

 おっと失礼、この下りいりませんでしたね。まー、実際の説明の際に笑いを取る要素として加えておいてください。

 その後、あなたは定期的にメルカリをチェックしていたところ、何とおとうさんから借りたスタビライザーと同じ機種で、同じ美品状態のスタビライザーが5,000円で売りに出されていることを発見しました。

 あなたは早々に、スタビライザーを落札して、出品者が発送した商品を受取りました。

 そうです。空売りした株を買い戻したわけです。

借りたものを売って買い戻し利益を得た

 結果、お父さんに借りたスタビライザーを売り、手数料を引いた6,300円を手にしたあなたは、同品質のスタビライザーを5,000円で買い戻しました。さて、あなたの「利益」は幾らでしょうか?

 そうです。

 6,300-5,000=1,300円

 が利益となります。これが、空売りで利益を出すという事です。

 また、これは信用取引ともいわれます。

 今回の例えを用いれば、信用とはお父さんとあなたが家族という信用で結ばれているため、おとうさんは何の担保もあなたから取らずに、スタビライザーを借してくれました。しかし、証券会社ではそうはいきません。あなたと証券会社の間には、何の信用もありませんから、証券会社で空売りしたい場合は、お金を証券会社の口座に預けなければなりません。これにより、あなたと証券会社の間には信用が発生します。

 そして、お父さんと約束したのと同様に、証券会社とも約束をしなければ株は借りられません。その約束とは、ご存知の通りお父さんと交わした「6カ月以内に借りたものを返す」という約束です。これを、証券会社とも交わすのです。これが空売りをする際に耳にする「返済期限」というものです。

 信用取引には、「制度信用取引(6カ月)」「一般信用取引(無期限)」の2つがありますが、今回は制度信用取引である事とします。

 いかがでしたでしょうか、身近なメルカリを例え話に用いて空売りの説明をしてみました。

 私個人は、この説明で100%理解してもらえています。また、私が説明した人も、他の方へ説明したら理解してもらえたと喜びのメッセージを頂いたこともあります。

 もし、みなさんも空売りの説明に悩まれていたら、一度この例え話を活用されてみてはいかがでしょうか。

それでは本日も、誰かの為に、愛あふれる一日をお過ごしください。

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山下健一【Web3とFinTechの専門家】
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