【次を見据えて】セリエA 23-24 第25節インテルvsサレルニターナ プチレビュー
こんにちは!TORAです🐯
今回はセリエA第25節インテルvsサレルニターナのレビューをプチバージョンでお届けします。
●スターティング
●前半-100
●前半を終えて
いやー、サレルニターナ厳しい。本当に厳しい。
戦術云々ではないですね。設計ではなく連携(韻を踏んでいる)。
リヴェラーニ新監督の初陣は就任ブーストではなく、体制変更による混乱デバフがかかる結果に。
ピッチに発生していた事象は「バイタルがら空き」。
ポイントは2ラインのスタンスです。
ⅰ)5バックは低重心のゾーンディフェンス
ⅱ)中盤も構えるが、ホルダーを捕まえに前に出て人を捕まえる
シーズン前半の試合もそうでしたが、サレルニターナは人に対してしっかりプレッシャーをかけるチーム。
ハイプレス型では決してありませんが(シーズン前半はけっこう来られたけど)、リトリートしてからは割と人に重きがあって、スタッツにも表れています。
しかし、裏目に出ることも少なくなく、それが最下位という順位のひとつの原因かな。戦術というかスカッドの限界というニュアンスだけれども。
リヴェラーニ監督は先ずこの守備のテコ入れからしたかったんでしょう。
最終ライン、特に両WBは低重心かつ静的。ゾーンに入って来られたら対応するを徹底。その対応も球際仕掛ける激しさは非常に少なく、これまた静的。
しかし、中盤は前体制の色が残っており、ホルダーに対して出ていくスタイル。この部分の致命的なギャップがパーフェクトな前半を許してしまう最大温床に。
例えば、パヴァ―ルが上がった際、バシッチが前に出ますが、①他の中盤が絞れない、②最終ラインが前に詰められない、連動性欠如のダブルパンチでバイタルががら空きに。
特に12分頃まではカンドレ―ヴァも前線と中盤のどっちつかずな位置におり、5-3-2ではなく、5-2-3のような守備配置だったので猶更でした。本当はこの時間帯に決め切らないとでしたね。
●後半-内容のターンオーバー
後半は両チームともガラリとフォームチェンジ。
サレルニターナは中盤ラインの重心も下がり、前に出るプレッシャーもガクッと減りました。結果、前半のような特大の隙はなくなりましたが、その目的は4失点目を避けること。
試合を諦めたという要素も否めませんが、それ以上に残り45分を0点で抑えて「次を見据えよう、今後のシーズンに備えよう」がリヴェラーニ監督の想いだったのではないでしょうか。流石に3点差をひっくり返そう!という気概は微塵も感じられなかったですね。
一方、インテルも来たるCL決勝トーナメントを見据えました。
出力を一気にトーンダウンさせ、試合を鈍化。段階的に主力を下げ、最終的にはアルナウトヴィッチの得点と、ようやくデビューを飾ったブキャナンのオンザボールに焦点を当てました。見事、成功。
結果、走行距離もスプリント量もセーブすることができました。
この試合のチーム走行距離は104.8km。これまでの平均が113km程度なので、9kmほどコストセーブに成功。
走行距離以上に取り上げるべきはスプリント量。アピールチャンスの場であった両WBは頑張りましたが、その他の選手は軒並み1km未満に抑えることができました。
特にバレッラ。0.732kmのスプリント量でしたが、この方、普段1km以上は当たり前で時には1.5kmクラスを駆け回りますから、大分ラクできたのではないでしょうか。
ところで、ターンオーバーとは「試合に応じてチームの先発メンバーを大きく入れ替えること」だそうです。
本節、バレッラはフル出場しましたが、前半ニコロさんと後半バレちゃんは別人…とまで言わないものの、前後半で心身の消耗度に差異があったことは明らか。それは他のメンバーも同様でしょう。
ならば、今日は「試合に応じて大きくモードを入れ替えた」内容におけるターンオーバーである。次に繋げたいですね。
いよいよ、CL決勝トーナメント。短いようで、果てしない頂き。もう一度登りましょう。
あ、プレビュー書いているのでよろしければ!
最後までご覧頂きましてありがとうございました🐯
●おまけ
サレルニターナはローマのようにブーストかからなかったの本当に痛いですね。。むしろ、今日に関してははっきりとデバフでした(準備期間が少ないからしょうがないんだけど)。そこそこカルチョを見てる方だと自負していますが、私的に今季3指に入るワーストパフォーマンス…!
彼らはここから6ポインター的な試合が続きます。モンツァの後に、ウディネーゼ、カリアリ、レッチェ、ボローニャ飛ばしてサッスオーロ。
この後は34節フロジノーネと37節ヴェローナ以外、すべて上位&中位陣なので、ここから一カ月ちょいが降格か否かを左右する重要な期間になりそう。
リヴェラーニ監督の手腕とカンドレ―ヴァのミラクルに期待。
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