お笑いとカット割り
僕はコメディ映画が好きじゃありません。
観てると、ムズムズしてきます。
初めてサクラップをする櫻井翔を見たときのような、見てられない感覚。
しまいにはなんだかイラっとしてしまいます。
理由はたぶんカット割りです。
映画みたいに、カット割りが演出にかなり重要な役割を果たしてくるコンテンツは、時にやりすぎ感も演出してしまうことになります。
ギャグシーンで、俳優をドアップにしたり、複雑なカメラの動きで、面白さをより一層演出しようとしたり
いかにも「ここで笑ってね!!!」というのが見えすぎて、めちゃくちゃサムいです。
確かに、難しい問題だと思います。映画はカットを割ることが基本だから、ギャグシーンもカットをしっかり割って面白く撮ろう、というのは映画の撮り方にのっとったやり方だと思うのです。
ただ、そのやり方が全てに当てはまるわけじゃない気がしています。
お笑いと映画は別ものです。カット割りは映画をより非現実的なものにしますが、お笑いは、より現実に則した方が面白いのです。
実際に、最近人気のある福田雄一監督は、ギャグシートでカットを割らずに長回しで見せるシーンがかなり多いです。
そうすることにより、役者のやり取りがリアルなものに感じられて、より馬鹿馬鹿しく、何より、製作者側の余計な演出を感じることがないので、面白く映るのです。
ちなみに写真は、イカなのに真っ赤なLINEの絵文字です。特に意味はありません。
終わります。
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