膝関節を脛骨と大腿骨の動きから見ていく
「膝関節」と言われて思い浮かぶのは、「脛骨大腿関節」だと思います。 整形外科、脳神経外科、内科・・・ どこの科でリハビリをしていても話題に上がる関節です。 実習生の時に担当させて頂く患者さんも膝関節疾患の方が多いと思います。
ちなみに私も膝関節の方を担当させて頂いていました。
今回は膝関節の主要部分である、「脛骨大腿関節」を脛骨と大腿骨の動きから紐解いていこうと思います。
・解剖学を理解し切れていない
・運動学的に本当はどういう動きなのかわからない
・そもそも自分の考えている膝って正しいのか?
そんな方でも大丈夫です。 基礎的な解剖学や、どのような動きがあるのかなど運動学的視点も取り入 れつつ学びを深めていきましょう!
脛骨大腿関節の関節構造
大きな凸面の大腿骨顆とほぼ平坦な脛骨顆で構成されます。 この関節は蝶番関節とされることもありますが、顆状関節やらせん関節に分類されます。
運動軸が屈曲・伸展に加え、回旋も含まれるため2軸の運動軸を有しています。
膝関節は骨性の適合性が乏しく、関節包や靭帯、半月板や筋によって支えられてい て、完全伸展位で側方安定性が高まります。 しかし、伸展制限が生じている膝関節では側副靭帯の適切な緊張が得られず、不安定性が発生します。
このように不安定生が生じている膝関節では、安定性を高めるために骨棘が生じてしまう事もあります。これが変形性膝関節症(Osteoarthritis of the knee:OA)です。
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