≪いよいよ自民党総裁選スタート！やっぱり、小泉進次郎vs石破茂のトップ争いか？告示（９月１２日）直前の議員支持状況、党員・党友票動向≫２４６０９１１

2024年9月12日 01:23

【画像①　自民党本部が８日に行った党員アンケート調査では、石破茂氏と小泉進次郎氏で合計６割近くの党員・党友票を獲得する勢いだ。この２人のトップ争いで決戦投票になる可能性が濃厚になってきた。】

いよいよ１２日から自民党総裁選が始まる。告示日当日は、午前中に党本部で「候補推薦受付」が行われ、午後１時からは「所見発表演説会」が同ホールで国会議員などを集めて各候補１５～２０分の範囲で訴えを行う。ちなみに、取材は記者クラブと指定報道各社のみの入場となり、筆者のようなフリーランスは記者クラブ所属者でない限りは場内取材は出来ない（YouTubeなどでの自民党の公式配信を見てくれ、という扱いだ）。

主な候補者は、だいたい午前１１時前後に議員会館内の会議室か、近くに借りた会場または事務所で「決起集会」を行い、「選挙活動」をスタートさせる。

【画像②　党内人気の比較的高い高市早苗氏であるが、どうもデータ的には石破、小泉両氏の後塵を拝する状況で推移している。】

◆国会議員支持動向の最新データを入手！

本日、古是三春_篠原常一郎YouTubeチャンネルでは、午前までにまとめられた総裁選立候補表明者ごとの自民党国会議員支持動向に関するデータを入手した。その内容については、夜にプレミアム配信でお伝えしたところだが、あらためて本noteでは数値をお示しすると共に有料版部分で生のデータを画像でお届けする。これを見れば、誰が誰を支持しているのかの現状が全て明らかになる。

（参考）「明日だ！自民党総裁選！コバホーク、ゲル、進次郎、早苗…日本のトップ選びあしたスタート」2024/9/11 古是三春_篠原常一郎

https://youtube.com/watch?v=U59BUdAvh4I&si=8e2LzgCGDFHEo7yL

以下が立候補表明者ごとの国会議員支持数（９月１１日夜～１２日午前）である。ちなみに、野田聖子氏、斎藤建氏はすでに立候補断念を表明した。野田氏は、小泉進次郎氏の推薦人になるとの話で、同氏の支持者もおそらく行動を共にするだろう。

小林鷹之　４１

小泉進次郎　２９

林芳正　２９

石破茂　２６

高市早苗　２２

茂木敏充　２１

河野太郎　１７

上川陽子　１５

加藤勝信　１３

斎藤健　５

野田聖子　４

青山繁晴　３

支持確定者２２５人　未定・不明者１４２人

【画像③　野田聖子元総務相は総裁選立候補を断念、小泉陣営から「選対本部長への就任」を要請されたが固辞し、小泉氏の推薦人に名前を連ねることで同陣営入りすることを明らかにした。過去、石破氏との”同志的関係”を知っていた筆者（篠原）には意外な選択に思える。】

◆党員・党友票の大多数が石破・小泉・高市に集まる可能性（党本部調査）

ちなみに、自民党本部が８日に全国の党員・党友からアトランダムに選んだ人に対して「総裁選で誰に投票するか」を問うアンケートを実施し、２１２６人から回答を得たという。驚くべきことに、石破、小泉両氏だけで６割近くの支持を集め、高市氏が加わると３人で７４％に達するという結果となった。９月９日配信の本noteで取り上げた政治評論家の田崎史郎氏が述べた「７割」に近いものだ。

現在、自民党の党員数は下に掲載する１１日現在での党本部による各定数を見ていただきたいが、これらは基本的に国会議員の票数と同数と位置づけられる。

【画像④　自民党本部が公表した９月１１日確定の「令和６年総裁選挙　党員投票選挙人数」（都道府県別、合計）。】

ちなみに、石破・小泉・高市の３氏の党員支持割合は、次の通りだ。

石破茂　３４．９％

小泉進次郎　２３．２％

高市早苗　１５．９％

こう見ると、若手の小泉氏よりも石破氏がかなり１０％以上上回っていることがわかる。議員の支持動向を勘案しても、これをあわせれば石破、小泉両氏の１、２位決戦投票になる可能性は高そうだ。

◆背後の”キングメーカー争い”も複雑に反映か

以上のような国会議員支持動向の背後には、自民党での”キングメーカー”の座を争う３者＝岸田文雄首相、菅義偉前首相、麻生太郎副総裁の思惑や暗躍がある。これらについては、YouTube動画でもしばしば触れているが、岸田首相の動きが微妙だ。

また、小泉進次郎氏推しの菅前首相の動きについて、とんでもない話も聞こえてきた。