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”知識不足の防衛大臣”中谷元氏は石破内閣のアキレス腱となるか?~「防大同期を政策参与」の姿勢に広がる不安感



【画像① 石破茂首相は、組閣にあたって長年親しい関係で先の総裁選でも支援を受けた元防衛庁長官の中谷元氏(左)を防衛大臣に起用したが、同氏の大臣としての動き方が早くも防衛省ほかとギクシャクを生んでいるという。陸自出身なのだが、同期の陸自幹部を政策参与として採用し、何につけても頼り切りとの話が広がっている。】





◆防衛庁長官、安全保障法制担当大臣経験者なのに「防衛大臣が務まるのか?」の不安感が…


中谷元氏が石破内閣で防衛のトップとして、防衛大臣に起用された。しかし、その出だしは順風満帆とは言いがたい。かつて防衛庁長官や安全保障法制担当大臣を務めた中谷氏なのに、就任早々、防衛政策参与として自衛隊OBを複数起用し、その運用方法に対して懸念の声が政府ならびに防衛省周辺から上がっているのだ。


自身も防衛大学出身で陸上自衛隊幹部任官の経験があるのに、「防衛の戦略や機構、それに装備についてあまりに知識不足で本人が国会答弁に立つのに不安を感じている」というのだ。そして、政策参与に招かれたのが、元陸将の番匠幸一郎氏、元空将の半澤隆彦氏らである。


◆番匠元陸将への過度な依存


特に注目を集めるのが、防衛大学校の同期である番匠元陸将の役割だ。番匠氏の経歴は陸自エリートとして輝かしいものだ。1等陸佐だった2004年の自衛隊イラク派遣で第1次復興支援群長を務め、2015年に西部方面総監を最後に退官。以後、国家安全保障局顧問などを歴任してきた。


【画像② 陸自第3普通科連隊の連隊長(1等陸佐)時の番匠幸一郎氏。「防衛の根幹は陸上自衛隊にあり」という”陸自至上主義者”と海空の自衛隊側から陰口を叩かれていたことがある。また「彼は典型的な”オレさま体質”で我が強く、そのために陸自最高位である陸上幕僚長の座を逃した」とも、防衛省内で囁かれている。反面、筆者は「部下思いでかつ戦略的思考が透徹している名将の素質ある人」との評判も複数の筋から聞いている。】

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