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「トランプ大統領特命ポスト」に麻生太郎氏? 石破茂首相、対策に悩んだ末…


【画像① 麻生太郎氏は4月23日にトランプタワーでトランプ氏と会見した。年長であること、トランプ氏が信頼した故安倍晋三元首相の時代以来、知己を得ていたことで話しやすい条件が自民党リーダーの中ではあったといえる。】




◆石破政権の「トランプ対策」のキーマンとして麻生太郎氏が浮上


11月5日の米大統領選投開票でドナルド・トランプ氏が次期大統領に決定したことにより、西側諸国政府の首脳たちは軒並み「トランプ対策」に頭を悩ます様相を呈する事態になっている。2017~20年のトランプ第一次政権時代、国際的な協調など歯牙にもかけない「米国第一主義」を掲げた外交面での”暴れ馬”ぶりに、NATO主要国は振り回されたので、この度の返り咲きに戦々恐々としているのだ。


既に大統領選挙中に掲げた国益第一主義、国内産業保護優先の政策により輸入関税の大幅引き上げをめざしている他、日本製鉄によるUSスティール買収など外国企業による米国企業の買収にも反対するトランプ次期大統領の姿勢は、既に日本経済界にも影響を及ぼし始めている。「同盟国はアメリカに守ってもらうだけでなく、自らの国防努力が優先されるべき」というトランプ・ポリシーから、日本に対しても更なる防衛費増加・米軍駐留費負担増の圧力がかけられてくるのではないか、と日本政府内では予測されている。


【画像② 11月11日の首班指名の国会で、不覚にも居眠りをしてしまった石破首相。政治ジャーナリスト・安積明子氏が掴んだ情報によると、風邪気味で市販の風邪薬を飲用したことで眠気が出てしまったことが原因とのことだったが、この姿は外電で世界に広まり、米国では口さがない保守系メディアから「日本のバイデン」と呼ばれてしまった。】



その中で、もうひとつ厄介だと見られているのは、トランプ氏が各国との関係において政策上の問題よりもそれぞれのリーダーとの人間関係を重視する傾向があることだ。外務省幹部は、こう述べている。


「トランプ氏と対応していく上で厄介極まりないのは、対外政策の展開でそれぞれの国との同盟関係よりも首脳との個人的関係を重視するというスタイルだ。その点で安倍総理は成功していたといえるが、1期目のトランプ政権当時に反安倍指向で”党内野党”の立場を貫いてきた石破首相は、そもそも外交手腕が未知数なのに加えトランプ氏との接点が全くない。あまたの難局を控えて、”猛獣”トランプ氏と伍していくにはいささか役不足だ」


そうした状況で”トランプ対策”のキーマンとして浮上してきたのが、自民党最高顧問の麻生太郎元首相だ。官邸内では、「”トランプ担当大臣”のような役回りをぜひ麻生氏に」という空気が濃厚になっているという。



◆通訳抜きのサシでトランプ氏と1時間にわたり会談した麻生氏


麻生氏は、4月に訪米した際、ニューヨークのトランプタワーに招かれてトランプ氏と通訳抜きのサシで1時間にわたり会談し、旧交を温めたという。様子から見ると、安倍政権以来の知己である以上の親しい間柄を感じさせた。


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