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「金正恩」の長男現る? ロシア軍事代表団に接見の際、紹介か~後継者の”本命”?


【画像①  9月13日、平壌で対面会食する「金正恩」総書記とロシア国家安全保障会議書記で前国防相のショイグ氏。非公開の場で「金正恩」長男が紹介されたというのだが…。】





◆平壌訪問のロシア軍事代表団に「金正恩氏の長男」紹介される




9月13日、平壌を訪問したセルゲイ・ショイグ国家安全保障会議書記(前国防相)率いるロシア軍事代表団が「金正恩氏の長男」を紹介されていたとの情報が、北京外交筋からもたらされた。ロシア代表団が「金正恩」総書記に接見した際、同席したとされ、金氏は「後継者として期待している」ことを仄めかしたとも伝えられる。


この間、金氏は現地指導や各種のイベントに多くの場合、娘の主愛(ジュエ)氏を同伴させており、気の早い西側メディアの一部は「主愛氏が後継者ということなのではないか?」との憶測を流していた。しかし、女性の”内助の功”を重視する北朝鮮の指導思想=チュチェ思想では、男性最高指導者を理想化していることから、実態的にどうなのかについて疑問が呈されていた。


一方、金氏の長男の存在については、韓国や英国のメディアで「中国に在住し”人質”状態」とか、「海外留学中」、あるいは「虚弱体質で青白く痩せており静養中で隠されている」などとの説がささやかれてきた。ところが、氏名こそ明らかにされないものの、海外からの代表団に紹介されたという情報が出てきたわけで、否が応でも注目せざるを得ない。


【画像② 2022年11月の大型弾道ミサイル発射実験以来、現地視察やイベントなどで「金正恩」氏がしばしば娘の金主愛氏を同伴させてきたのは、「後継者として示すため」「慈父としてのイメージ作りのためだ」などと、諸説言われてきた。】





◆留学先のスイスから7月に帰国




北京外交筋によると、金氏の長男氏は5年ほど前からスイスのプライベートスクールに留学していたという。2019年から新型コロナウイルス感染拡大が世界的規模となり、一度も帰国できないままで推移していたともされる。


しかし、今年7月、北朝鮮当局が金氏の命令に基づき留学生の思想教育を徹底するため、一斉に一時帰国を指示し、それにあわせて長男氏も帰国したのだという。スイスは父の金氏も留学していたことがあり、同じようなコースを辿っていたのだとも言える。


【画像③ スイス留学時代の金正恩氏(赤い〇内)。父・金正日氏は、息子が国際的な感覚を後継者として身につけさせる上で有用と見て、国外で学ばせたと言われる。】





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